茶道の免状の「習事」を習得した須藤弥勒（提供写真）
史上初めてゴルフのジュニアメジャー４冠を達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒（１３）＝ゴルフ５／太陽自動車＝が茶道の免状の「習事」を習得したことが２７日、分かった。「勉強、ゴルフ練習のほかに茶道やそろばんに取り組む中で、茶道でひとつ階段を上ることができて、本当にうれしいです」と着物姿の弥勒は落ち着いた様子で話した。
母・みゆきさんは表千家の「講師」の免状を持っており、弥勒も小学校低学年から茶道を学んでいる。みゆきさんは「須藤家では教養を身につけることは大切と考えています。茶道で弥勒は５年生の時に『入門』が許されました。勉強やゴルフの練習で忙しい中、よく頑張って『習事』の免状をいただくことができました。次の『飾飾（かざりもの）』の免状をいただくまで、また２～３年かかりますが、茶道を楽しみながら、精進してほしいです」と柔らかな表情を浮かべながら話した。父・憲一さんは「茶道で相手や自然を敬う心、泰然自若の境地を身につけることができると思います。ゴルフのために茶道を学んでいるわけではありませんが、自分とコースとの戦いであるゴルフに役立っています」と茶道に感謝する。
まもなく２５年シーズンが開幕する。茶道を学ぶ弥勒は自身の「ゴルフ道」を突き進むつもりだ。
◆須藤 弥勒（すとう・みろく） ２０１１年８月６日、群馬・太田市生まれ。１３歳。１歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。１７年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。１８年も連覇した。１９年にマレーシア世界選手権、２１年にキッズ世界選手権、２２年６月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の４大メジャーを制覇。２２年８月に横峯良郎氏に弟子入り。２２年１月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ５と太陽自動車をはじめ計１６社に推定総額３億６０００万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。