有村智恵 ママでのツアー復帰に手応え 「思った以上に力が出てきた」 4月に2試合出場を予定


ティーショットを放つ有村智恵(カメラ・富張萌黄)

ティーショットを放つ有村智恵(カメラ・富張萌黄)

 女子プロゴルフで日本ツアー14勝の有村智恵が13日、茨城・取手国際GCで行われた「KURE LADY GO CUP 2025」に出場した。昨年4月に双子の男児の出産を報告。23年4月のKKT杯バンテリンレディス以来のツアー復帰に向け、第一歩を踏み出した。「試合に出ると、思った以上に力が出てきた。こんな感じに(試合勘が)戻るというのが大きな手応え」と収穫を得た。

 今大会では佐伯三貴とペアを組み、4位に。「いつも試合の時とかも練習グリーンとかで会うとちょっとパターを見てください、みたいな話とかもする仲。今のショットああだったね、こうだったねっていう時間もすごい楽しかった」と充実したチーム戦となったようだ。

 ともに大会を企画した原江里菜とは1か月前にともに練習を行った。当時は有村が肉離れの影響もあり、スイングが思うようにできず。だが、この日の万全な状態を見た原は「仕上がっていた」と絶賛。隣でその言葉を聞いていた有村は「『それで大丈夫?』という感じは、言葉には出さないけど、めちゃくちゃ伝わってきていた。なにで、『仕上がっている』と言ってもらえて一安心」と笑顔を見せた。

 この日はキャディーとして、長年バッグを担いでいた小田亨氏を起用。1日に開催されたPGM×ACCORDIA チャリティーゴルフでもコンビを組み、改善点を話していたという。今大会ではプレー中に小田キャディーの「あの時よりもやれている」という言葉が耳に入った。「小田さんがどういうコメントをするかが、日々のモチベーションの一つだった。練習してきたかいがあった」とうれしそうに話していた。

 今後はヤマハレディース(4月3~6日、静岡)、KKT杯バンテリンレディス(同18~20日、熊本)に主催者推薦での出場を予定。ツアー出場は2年ぶりとなる。「予選通過ができれば最高」とママとして挑むツアーへの思いを語った。「ヤマハ―」はホステスプロ、「バンテリン―」は地元での試合。応援してくれるファンへ、新たな有村を見せる。

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