
9番で第2打を放つ石川遼(カメラ・今西 淳)
新規大会「前沢杯」の第3ラウンドが行われ、19位から出た石川遼(カシオ)は4バーディー、2ボギーの68で回り、通算9アンダーで首位と5打差の19位で終えた。
出だし1番でボギーをたたいたが、3番は第2打を1メートルに寄せ、4番はグリーン右のエッジからパターで直接ねじ込んで連続バーディー。6番も3メートルの下りフックラインを沈め、スコアを伸ばした。強風が吹く中、後半はパープレーで終えた。
石川は「全体的にすごく良かった。ミスショットはあるけど、マネジメントミスやクラブの選択ミスがあったりみたいな感じだったので、そんなに調子自体は悪くなかった」。試行錯誤の末、2年前から使い慣れたモデルに第2日から戻したパターについては「手応えはあった」と手応えを語った。
グリーンの速さの変化について「最初の2日間、ばっちりハマってた選手が『今日は速いな』とみんな感じてると思う。3分の1フィートくらい速くなってると思った」と指摘した。実際は第1日が「11・5フィート」、第2日が「11・25フィート」だったのに対し、この日は「11と3分の2」と、ほぼ的中。取材対応後に広報担当者から聞かされると、満面の笑みを浮かべていた。
首位と5打差で最終日を迎える。「勝つためにはビッグスコアが必要になる。必ず1人、2人くらいは下から大きく伸ばす選手がいる。その1人になれるように、しっかり最善の準備を尽くしたい」と、今季初勝利となる通算21勝目を見据えた。