◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー第1戦 シェブロン選手権 第3日(26日、米テキサス州・カールトンウッズ・クラブ=6911ヤード、パー72)
第3ラウンドが行われ、首位と1打差の2位から出た西郷真央(島津製作所)が4バーディー、1ボギーの69をマークし通算9アンダーとし、ユ・ヘラン(韓国)と並んでトップに浮上。日本女子5人目のメジャー制覇と、日本勢大会初優勝に王手をかけた。
ホールアウト後に中継局WOWOWのインタビューに応じ「今日は風もこの3日間の中で一番強く吹いていて難しかったし、なかなか簡単にチャンスにつけられるピンポジションじゃなかった。一日通してすごく難しかったと感じた」と振り返った。
フェアウェーキープ率100%、パーオン率77・77%とショットがこの日も好調。3番パー3で第1打を1メートル強に絡めてバーディーを先行させた。「難しいホールでバーディーが来てくれたのはよかった。本当に今日はすごく難しかったので、とにかく気持ちをリセットしながら一打一打プレーしていた。それがいい方向につながってくれた」。7番、16番で2メートル前後のパーパットを沈めるなど、粘り強く戦った。
6番と13番でチップインバーディーを奪い、笑みが漏れる場面もあった。「簡単なバーディートライがなかったので、ああやって外から入ってくれて、少し心も落ち着かせられた。今日は前の組もつまっていたりで、すごい長い一日で、体力も削られるような一日だったけど、18ホール通して集中を保てたのもよかった」と口にした。
「どこのポジションにいても自分のやることは変わらないと思うので、自分のやるべきことにしっかり集中して全力で頑張りたい」と意気込みを語った。ルーキーイヤーの昨季は、6月の全米女子プロ選手権、8月のAIG全英女子オープンのメジャー2大会で7位に入るなど躍進。日本勢で小林浩美以来34年ぶり2人目の新人賞「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得した。2年目の今季、ツアー初勝利をメジャーの舞台で成し遂げる。
◆女子ゴルフ海外メジャーと日本勢 現在5大会あり、日本勢未制覇はシェブロン選手権のみ。全米女子プロ選手権は1977年の樋口久子、全英女子オープンは2019年の渋野日向子、全米女子オープンは21、24年の笹生優花、エビアン選手権は昨年の古江彩佳が制した。シェブロン選手権の日本勢最高は01年(当時はクラフトナビスコ選手権)の福嶋晃子の2位。23年にコースをカリフォルニア州ミッションヒルズCCからテキサス州カールトンウッズ・クラブに移し、昨年は勝みなみの9位が最高。