
石川遼(右)と握手する原辰徳氏(カメラ・谷口 健二)
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 日本プロ選手権 プロアマ戦(21日、岐阜・三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)
2019年大会覇者の石川遼(カシオ)は開幕前日のプロアマ戦で、プロ野球の前巨人監督・原辰徳氏と18ホールを回った。5人によるチーム戦をバーディーで締め、2人は最終ホールの9番グリーンでグータッチを交わした。
ともにラウンドをするのは、11年1月のテレビ番組以来14年ぶりだった。原さんは石川について「弾道もショットも若返っていた。非常に強い意欲を持ってゴルフに取り組んでいる。みんなが欲しているというか、頑張って欲しい」と語り、「是非、今週の日本プロで優勝してくださいという話をした」と明かした。
「若返った」という原評を耳にした石川は「うれしい。言葉に魂がこもっている方なので、すごく元気になった。モチベーションになる言葉もかけてもらえた。原さんの話は熱いし、重い」と感謝した。原さんも「野球とゴルフ、競技は違えど、第一線でやってきたという点で、非常にいい会話ができた」と充実の18ホールを振り返った。
「男子プロのレベルがすごく上がっているというのはテレビで見ていても分かる。改めて、男子プロの素晴らしさを感じた。改めて、石川遼というプロの価値というものを認識した」と語った原さん。トップアスリートとして、自然と分かり合えるものがある。「勝負師として戦っているわけだから。後ろを振り返ることも大事なんだけど、長く振り返っても仕方がない。もうその時には明日に向かって対策を練り、進んでいくというのが最低条件ですよね」と口にしたアスリートとしての矜持は、石川へのエールにも似た熱いメッセージだった。