
通算6アンダーの単独首位でホールアウトした河本(左は青木香)
◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第1日(26日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)
海外メジャー帰りの河本結(26)=リコー=が8バーディー、2ボギーの6アンダー66をマークし、単独首位発進を決めた。予選落ちに終わった前週の全米女子プロ選手権の悔しさをぶつけ、今季初勝利へ逃げ切る。全米女子オープン2勝で今季日本ツアー初参戦の笹生優花(24)=アース製薬=は15番パー3での5オン2パットの「7」が響き76、107位と出遅れた。
最大瞬間17・6メートルの強風も、河本にとってはそよ風だった。「先週に比べたら全然、っていう気持ちの余裕があった。いいショットを続けることに集中していた」。前半16番で残り150ヤードの第2打を5アイアンで1メートルに絡めるなど、風と会話をしながらバーディーを量産した。
難コースに風が吹き荒れた前週の全米女子プロ選手権は予選落ちだった。「全く歯が立たなかった。めっちゃ悔しかった」。自分への怒りにも似た思いを、力に変えた。今週の目標に20アンダーを設定したのは「実力はあるぞ、って自分に言い聞かせてあげるため」だった。
同組で回ったルーキー、青木香奈子(25)は河本が憧れの選手。「『本当にすごいです』『うますぎます』とか言われて、すごく気持ち良かった。香奈子ちゃんのおかげかも」と笑った。最後まで自分を信じ抜き、昨年8月以来の3勝目に到達する。(高木 恵)