
6番ティーショットを放つ山路晶(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第1日(26日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)
ツアー未勝利の山路晶(森六グループ)が4バーディー、1ボギーの3アンダー69で回り、首位と3打差の6位につけた。「微妙なパーパットも入ってくれたし、静かなプレーができた」。今季自己最高位でのスタートに表情は明るかった。
途中、ノーボギーを意識した。「久々じゃーん、って思いながらやっていたら最後がボギーだった」と苦笑い。最終9番パー3で第1打をグリーン左のバンカーに入れ、3メートル残ったパーパットは決まらず、この日唯一のボギーを喫したが、6番では4メートルを沈めてパーをセーブするなど、粘りのプレーを続けた。
5月からパターをテーラーメイドのスパイダーのゼロトルクに変えた。「打感も好きだし、距離感も合わせやすい。転がりが良くなって、考えることが少なくなった」とグリーン上での不安減少を口にした。ショットは今季から、フェードに戻した。「調子が良かった時がフェードだったのと、やっぱり自分の中でイメージしやすいのがフェードだったなって。振り切れるし、ボールがコース内にあって楽」と語った。
父・哲生氏(59)は元野球選手で、現在東北福祉大野球部監督を務めている。15日の全日本大学野球選手権決勝で福井工大を下し、同大学を7年ぶり4度目の優勝へ導いた。家族のグループラインで祝福のメッセージを送り、喜びを分かち合った。「いい気分でできている気はする。みんな頑張っているから頑張ろうと思う」と刺激を受けている。
渋野日向子、畑岡奈紗らと同じ1998年度生まれの黄金世代で、16人目のツアー優勝へ好スタートを切った。「もちろん優勝はしたい。毎日いいゴルフをすることは難しいけど、最近はちょっと手応えを感じている。今日できなかったノーボギーを目指して頑張りたい」と残り3日を見据えた。