
通算11アンダーで優勝しガッツポーズする佐久間朱莉(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 最終日(29日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)
2位で出た佐久間朱莉(大東建託)が逆転で今季3勝目、通算3勝目を挙げた。1打差で出ると4バーディー、2ボギーの70で回り、通算11アンダーで制した。賞金総額3億円のビッグトーナメントを制し、優勝賞金5400万円を手にした。今季の獲得賞金は1億1602万8200円で大台を突破、生涯獲得賞金も3億円を超えた。
終盤は菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)との一騎打ちに。15番パー3で3メートルを沈めてトップを捉えると、16番で菅沼がボギーを喫し、抜け出した。ウィニングパットを沈めると、左手を高々と上げて喜んだ。
優勝インタビューでは「私自身、今週はなかなかうまくいくプレーができなくて、苦しい展開だったんですけど、なんとかチャンスでバーディーを取ることができて、最後までいいプレーを皆様にお届けできたかなと思います。2勝目してから女王を目指すと断言したので、それを有言実行できるように残りのシーズンを全力で戦ってまいりたいと思います」と初の女王に向け、改めて決意を語った。
4月のKKT杯バンテリンレディスで悲願のツアー初優勝を遂げた22歳。5月のブリヂストンレディスで2勝目を挙げた翌週から、2戦連続で予選落ちを味わった。
体が起き上がり球が右に行きがちだったショットを修正し、2週間の宮里藍サントリーレディスで3位に入るなど復調した。「自分自身が伸ばしていかないといけない展開。早いうちにまずは追いついて、離せるようなプレーをしたい」と臨んだ最終日だった。
ホールインワンに600万円の賞金が懸けられた13番パー3で、2日目にあと10センチまで迫りながら逃していた。「600万円まであと少しだった…」と残念がっていたが、はるかにビッグな5400万円をゲットした。