女性唯一の参加者・石口菜都実が34位で予選突破 大会女子最高14位更新へ…報知アマゴルフ選手権


決勝ラウンド進出を果たした石口菜都実

決勝ラウンド進出を果たした石口菜都実

◇全日本クラブチャンピオンズ第64回報知アマゴルフ選手権(主催・報知新聞社、後援・日本ゴルフ協会、読売新聞社、協賛・住友ゴム工業株式会社(ダンロップ)、ZAMST(日本シグマックス株式会社)、タイ国政府観光庁、朝日ゴルフ株式会社)

 第2日が2日、千葉・市原市の浜野GC(6832ヤード、パー72)で行われ155選手が腕を競った。女性で唯一の参加者、石口菜都実(28)=奈良ロイヤルGC=が1バーディー、5ボギーの76で回り、通算6オーバー34位で予選突破。女性選手の大会最高成績14位の更新を狙える奮闘を見せている。首位から出た稲村雅樹(53)=高萩CC=が68で回って、通算10アンダーで2位のアンソン・キャベロ(20)=ハワイアマ優秀選手=に6打差をつける首位独走。通算8オーバー59位タイまでの61人が、最終日(3日)の決勝ラウンドに進んだ。

 何とか石口が踏ん張った。2オーバーの27位で出て、76とスコアを落としながらも34位で予選突破。男子と同じ総距離での奮闘に「距離が長いから疲れた」と、安どの笑みを見せた。

 低調なパットをショットでカバーした。この日は10番スタートで、3つスコアを落として迎えた6番パー5。フェアウェーから残り130ヤードの第3打を9アイアンでピン右1メートルにつけた。見事にフックラインを読み、バーディーを奪取。「もったいないところがいくつかあったけど、仕方がない」と、気持ちを立て直した。

 流通科学大2年の17年にプロ転向を決意。大学を辞め、出身地である奈良県の奈良ロイヤルGCでキャディーをしながら練習に励んだ。21年には最終プロテストに進出しながらも不合格。「グリーンのコンパクション(硬さ)がすごくて、プロのセッティングでは戦えない」と挑戦を断念した。周囲の勧めで3年半ぶりにゴルフを再開した昨年、自身2度目のクラブチャンピオンを獲得。今年初めて、報知アマの舞台を踏んだ。

 64回目を迎えた今大会で、女子の最高成績は52回大会(13年)の中田春加(キングフィールズGC)の14位。更新に向けて「攻めて、頑張る」と意欲を見せた。

 ○…初出場のキャベロが2日連続の70をマーク。通算4アンダーで2位につけている。「後半はフェアウェーキープできたホールが一つだけ」と嘆いたが、アプローチとパットでカバー。6打差逆転Vに向けて「失望はしていない」と気合を入れ直した。一方、同じハワイ勢で、大会初の3連覇を目指すジョシュア・ハヤシダ(21)=第62、63回大会優勝=は77と崩れて首位と13打差の16位に後退。「全部うまくいかなかった」と肩を落としていた。

 稲村(5バーディー、1ボギーの68をマーク。2位に6打差をつけて首位キープ)「グリーンを外したホールが多かったけど、寄せてパーを取って何とか我慢できた。最終日は余裕をもって楽しみたい」

最新のカテゴリー記事