小林夢果が4アンダー好発進 スイングに悩み続けた日々「今週はうまくかみ合っている」


10番ティーショットを放ち歩き出す小林夢果(カメラ・今西 淳)

10番ティーショットを放ち歩き出す小林夢果(カメラ・今西 淳)

◇女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第1日(28日、北海道CC大沼C=6955ヤード、パー73)

 ツアー未勝利の21歳、小林夢果(ヨコハマタイヤジャパン)が5バーディー、1ボギーの4アンダー69で回り、好スタートを切った。「今年けっこう予選落ちが多くてスイングに悩んでいたけど、今日はしっかりアンダーで回れたことはうれしい」と笑みを浮かべた。

 11番で残り100ヤードの第2打をピン奥2メートルにからめると、12番パー3は第1打を1メートルにつけた。13番は左奥6メートルをねじ込み、3連続バーディーを奪った。「フェアウェーキープが良かったのでスコアにつながった」と振り返った。

 開幕戦で5位、4月のKKT杯バンテリンレディスでは3位に入ったが、5月以降は苦しんだ。「球が暴れ始めちゃって予選落ちが続いてしまった。悩み続けていた日々が多かった。どうしたらスコアがまとまるかなっていうので悩まされていた」。アイアンショットが右にすっぽ抜けることが増えた。前週のCATレディースで右手に力が入りすぎ、上から打ち込みすぎていることに気がついた。「今週はうまくかみ合っている」と口にした。

 ツアー史上最長6955ヤードのモンスターコースで、今季平均飛距離258・69ヤード(全体4位)の飛ばし屋が躍動した。今の持ち球は「脳内ドロー系だけど、ほぼまっすぐ」。パー3を除くすべてのホールのティーショットでドライバーを握った。

 スタートの1番はドライバーを手にしながら「5番ウッドの方がいいかな」と悩んでいたところで「小林夢果」の名前のコールが。「変えるのもあれかな。ま、いっか」で、そのまま打った。左に行ったが、アプローチを寄せてパーをセーブした。悲願の初優勝へ、好スタートを生かす。

最新のカテゴリー記事