明徳に転校した須藤弥勒がシンガポール大会を満喫 来年は中学生大会優先へ


シンガポールの大会で豪快なドライバーショットを放つ須藤弥勒

シンガポールの大会で豪快なドライバーショットを放つ須藤弥勒

 ゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる高知・明徳義塾中2年生の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)が30日、シンガポールの名門コース、セントーサGCで行われた「Crypto×AIゴルフトーナメント」に出場し、2バーディー、7ボギー、1ダブルボギーのダボ、79で回り、男女プロも参加したハンディー戦で13位となった。「途中から雨が振りましたが、グリーンは速いままで、とても、すごく難しいコースでしたが、充実したラウンドでした」と弥勒は笑顔で大会を振り返った。

 弥勒は、群馬・太田市内の公立中から、2021年マスターズ優勝の松山英樹(LEXUS)らを輩出した日本有数のスポーツ強豪校の明徳義塾中に転校し、16日に須崎市内にある学校の女子寮に引っ越したばかり。シンガポールで行われる今大会の出場は転校前から決まっており、弥勒は「学校には参加を了承していただきました」と感謝。大会前日にシンガポールに入り、大会翌日にはシンガポールを出発する強行日程で参加した。

 弥勒のラウンドを見守った母・みゆきさんは「前日にシンガポールに入ったため、練習ラウンドなしで、ピンもどこにあるか分からない中でよく頑張ったと思います。でも、まだまだ、地力と経験が足りません」と冷静に話した。その上で、みゆきさんは「弥勒は、せっかく明徳義塾中の一員になれたので、来年は主要のトーナメント以外は中学生の大会に比重を置くことを考えています」と今後の方針を明かした。

 弥勒自身「明徳義塾の名前を背負って戦いたいです」とやる気をみなぎらせる。今大�\xBC\x9Aはスポンサー契約を結ぶ「100%新車館」のチームの選手として出場した。「明徳義塾中の須藤弥勒」としてのデビュー戦は、10月の四国ジュニア選手権秋季大会になる予定。ひとりの中学生ゴルファーとして、いよいよ新たな戦いが始まる。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。14歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ多くの企業から推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。今年9月に群馬県内の公立中学校から高知・明徳義塾中に転校した。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。

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