
9番、ティーショットを放つ中村心 (カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン 第1日(2日、兵庫・チェリーヒルズGC=6616ヤード、パー72)
19歳ルーキーの中村心(ヤマエグループHD)がプロ初のホールインワンを達成した。賞金30万円を獲得した。
2番パー3(実測195ヤード)。中村は5ユーティリティーで放ったティーショットは、ピン手前に着弾するとワンバウンドでカップに吸い込まれた。「打ち下ろしのホールだったので、急にボールが消えて『あ! 入ったんだ!』って思った。当たりも方向も悪くなかったけど、まさか入るとは思わなかった。ビックリした」。驚きの表情を浮かべた。
人生2度目のエースだ。小学2、3年生の時に1回だけ達成。「それはウッドで打って、手前からゴロゴロ転がって入った」と懐かしそうに振り返ったが、今回はメジャー仕様の難コースで成し遂げた。
「あのホールインワンで流れに乗ることができました」。前半で5つ伸ばし、最終18番も残り92ヤードの3打目を1メートルに寄せてバーディーで締めた。67をマークし、首位と2打差の5位発進。「いいスタートが切れた」と声を弾ませた。
プロ1年目の今季は、4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでプレーオフで敗れて2位。悔し涙を流し「優勝が一気に目の前にきて、優勝っていう思いは強くなりました」と言う。
すでにプロテスト同期の入谷響(加賀電子)、荒木優奈(Sky)が初優勝。「同期の子たちにたくさん刺激をもらいつつ、『私にもいつかできるんじゃないかな』と思って頑張っています」。悔しさをバネに、メジャーで初優勝をつかむ。