
水木春花と菊田ひな(右)
◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン 第2日(3日、兵庫・チェリーヒルズGC=6616ヤード、パー72)
23歳ルーキー・水木春花(フリー)と18歳アマチュア・菊田ひな(ルネサンス大阪高3年)が2日の第1ラウンド(R)で「誤所からのプレーの重大な違反」をしたとして、第2R前に失格となった。
違反があったのは第1Rの17番パー3。同組で回っていた2人のティーショットが池を越えた先の斜面に落ちた後に転がって池に落ち、イエローペナルティーエリアに入った。規則17・1に基づくと、1罰打を加えて元の位置から打ち直すか、後方線上にドロップして打ち直すか、今大会のローカルルールとして設けられた「ドロップゾーン」からプレーを続けなければならなかった。
だが、2人はボールが池に落ちる際にラインを越えた場所を起点として、ピンに近づかない2クラブレングス内に球をドロップ。これはイエローペナルティーエリアで認められておらず、誤ってレッドペナルティーエリアの処置を行ってしまい、17番をホールアウトした。これが誤所からのプレーと認められた。
市村元ルールズディレクターによると、第1R後の2日夜に水木から「17番の池の処置を間違えたかもしれない」と電話で連絡を受けた。さらに「同組の選手も同じ措置をとっていた」と報告があり、この日朝に2人をコースに呼んで事情を確認した。
通常であれば、誤所からのプレーをした場合は2罰打となる。だが、今回は「プレーヤーが距離的に大きな利益を得たこと」「池を越えるという挑戦を失ったこと」から、「誤所からのプレーの重大な違反をした」と判断され、訂正のプレーをせずに18番のティーショットをプレーした時点で失格と裁定された。2人の第1Rはスコアなしとなった。