高木優奈「ジャイアントキリングが目標」 1差2位で決勝Rへ 世界陸上を生観戦でリフレッシュ


高木優奈

高木優奈

◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン 第2日(3日、兵庫・チェリーヒルズGC=6616ヤード、パー72)

 第2ラウンドが行われ、ツアー未勝利の27歳・高木優奈(中央日本土地建物グループ)が7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で回り、トップと1打差の2位で決勝ラウンドに進んだ。

 前半の2番パー3はグリーン手前カラーから7メートルをねじ込んでバーディー先行。13番は第2打を左ラフに曲げて3パットでダブルボギーを打ったが、14番で3メートル、16番で2メートルに寄せて2連続バーディーで挽回。最終18番は4メートルを決めて右拳を握った。「パターが良かったのでたくさんバーディーが取れた。苦しいところもあったけど、チャンスについた3~4メートルのバーディーパットがしっかり入ってくれたので、心的にも救われた」とかみしめた。

 中学時代に陸上部に所属し、短距離に励んだ高木は9月に国立競技場で行われた世界陸上を生観戦。前日に行くことを決め「お金はこういうところに使わないといけないな」と1万2000円を払ってチケットを購入し、110メートル障害や400メートルの準決勝に見入った。「(女子400メートルで優勝した)マクラフリンがかっこよすぎた。すごい楽しかった」と最高のリフレッシュとなった。

  渋野日向子、勝みなみ、小祝さくら、原英莉花らと同じ1998年度生まれの「黄金世代」。同学年の選手が国内外で活躍する中、自身は6度目の挑戦となった23年のプロテストで合格した高木は「常に私は追う立場。追いつき、追い越せで頑張りたい」と元気良く声を張り上げた。

 今季はミネベアミツミレディスで7位に入るなど、第2回リランキングは29位で突破した。メジャーで初優勝となれば「そんな最高なことはない」と言うが、「まず優勝争いをしたことがないので、気にせずにコースと自分との戦いと思う。後半戦はジャイアントキリングを目標にしてやっている。試合に出てる人は全員私より格上だと思っているので、自分も伸ばして勝てたらうれしい」と下克上で初Vを狙う。

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