石川遼、ベストスコア65で予選通過圏外75位から11位急浮上 前半29は大会タイ記録


石川遼

石川遼

◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 第2日(3日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 75位で出た石川遼(34)=カシオ=が7バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア65で回って通算5アンダーとし、トップと3打差の11位に急浮上した。前半の9ホールで大会記録に並ぶ29をマークし初日の後れを取り戻し、一気に逆転圏内に割って入った。今季初優勝と2009年以来16年ぶりの大会制覇を狙う。吉田泰基(27)=東広野GC=、下家秀琉(23)=エレコム=、小斉平優和(27)=フリー=が8アンダーで首位に並んだ。

 期待のこもった歓声が、ホールを追うごとに大きくなっていった。石川が予選通過圏外から一気に浮上した。「前半は本当にいいゴルフができた。後半はなかなかうまくいかなかったけど、前半のスコアを何とか生かすことができた」。4、7番で第2打をピンそばに絡め、8番パー3では10メートルをねじ込み右拳を握った。大会記録に並ぶハーフ29を前半でたたき出し、初日の遅れを取り戻した。

 ダウンスイングでクラブのフェースが開き気味になっていた点を、第1ラウンド後に修正した。前日は14ホール中4ホールにとどまったフェアウェーキープが10ホールに増え、71・429%は全体トップ。パーオン率は94・444%、平均飛距離329ヤードを含む主な項目で1位をそろえ、いい流れで大会を折り返した。

 プレーオフの末に敗れたANAオープンから2週後、再び優勝争いに加わってきた。「すごく楽しみ。少しずついい内容にはなってきている。明日もしっかり気持ちを切り替えて、いい内容を続けていけるようにしたい」。2009年以来16年ぶりの大会制覇と今季初優勝へ、一打集中で3打差を追う。(高木 恵)

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