原辰徳さんが渋野日向子に金言「アスリート、プロっていうのは戦い抜かなきゃいけない」


1番、原辰徳氏(右)と笑顔を見せる渋野日向子(カメラ・馬場 秀則)

1番、原辰徳氏(右)と笑顔を見せる渋野日向子(カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー 延田グループ・マスターズGCレディース プロアマ戦(22日、兵庫・マスターズGC=6562ヤード、パー72)

 賞金総額2億円のビッグトーナメントが23日に開幕する。プロアマ戦で前巨人監督の原辰徳氏(67)が、2019年AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(サントリー)と同組で18ホールを回った。

 2009年のWBCで日本代表を世界一に導いた原さんは「やはり世界を制した方ですから。それでも向上心を持ちながら、戦っている。何かいい刺激になったら良かったなと。見事なゴルフを見させていただいた」と笑顔で振り返った。

 途中、身ぶり手ぶりを交えながら、スイング談議に花を咲かせた。「ゴルフにもとても共通していると思う、プロフェッショナルならではの話をしたわけです。硬い物と硬い物がぶつかって飛ばしている時はバッティングもダメ。ゴムとゴムみたいな感じで打てている時は調子がいいんだという話をしました」

 阿部慎之助巨人監督のツイスト打法についても、会話は盛り上がった。「阿部慎之助というバッターはツイストだったから、よく飛んだし、いろんなボールに対して対応力があった。今の女子ゴルフでは桑木(志帆)さん。そういった会話をしました」と明かした。

 渋野は主戦場の米ツアーでシード権喪失の危機を迎えている。「アスリート、プロっていうのは常に戦いだから。チャレンジャーだから。大谷(翔平)くんだってそうだと思う。試合前というのは不安、期待、いろんなものを持ち合わせた状態で戦い抜かなきゃいけない。それが厳しさ。彼女もそういうところで戦っている」とエールを送った。

 ラウンド中も笑いが絶えなかった。渋野の明るさはプロにとって大きな魅力の一つだ。「ファンに愛される。そういうものは非常に大事なこと。ファンあってのプロゴルファーであり、プロ野球選手であるという点において、とても大事なこと。彼女の場合は、それを自然体の中でできているというところが、素晴らしいと思う」と口にした。

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