
フォーティネット・プレーヤーズ・カップを特別協賛するフォーティネットジャパンの公式キャラクター「フォーティ」を手に笑顔を見せる石川遼(カメラ・星野浩司)
◆国内男子プロゴルフツアー フォーティネット・プレーヤーズ・カップ プロアマ戦(29日、千葉・成田ヒルズCC=7137ヤード、パー71)
ツアー20勝の石川遼(カシオ)が29日、プロアマ戦で最終調整した。
試合がなかった前週、トレードマークの襟足が長いワイルドヘアを散髪し、襟足を短く刈り上げた今季初のショートヘアに。「切りたくなったから切りました。せっかく伸ばしてたんですけどね。ちょっと寒いっす。間違えたかな」と笑みを浮かべた。前週については「練習してました。毎日美容院に行って日に日に短くなって、刻みまくってコレになった可能性もありますね」と冗談交じりに笑わせた。
2週前のメジャー、日本オープンは11位から出た最終日に68と伸ばしたが、1打差の3位で終えた。
「最終的に1打差はすごく悔しかったけど、目指すプレーというか、出来すぎとか100点満点ではなかったので、勝てた、勝てないという悔しいより、自己評価でもっといいものを出したかった。かといって、それでスコアが良くなるところもあったけど、ラッキーや出来すぎもあったので分からない。ただ、もっといい内容はこれからも目指せるので、いい収穫になった」
大きな刺激を受けた存在がいる。同大会の3日目にはアダム・スコット(オーストラリア)と同組で2人でプレー。「自分のショットの状態が良くなってきているなと思いながら、アダムは自分より飛んで曲がらないというのを一日中、見せてもらった。通常運転のレベルの高さはティーショットですごく感じたし、すごいなと思った。まだまだうまくなりたいなと思った」。元世界ランク1位の45歳ベテランの1プレー1プレーに、向上心をかきたてられた。
賞金ランクは、トップの生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、フリー)に約3758万円差の14位に浮上。残り6試合は優勝賞金4000万円超の高額大会もひしめく。石川は「ここから(賞金額が)大きい試合も続く。(松山英樹が出場するダンロップ)フェニックスもそうだけど、フィールドがより熱くなる試合もくるし、コースコンディションも難しくなる試合も増える。ここから、結果としてはもうひと頑張りしたい」と気合を入れた。

