
全国大会出場を決め笑顔の高浦(右)と山本
◇全国マッチプレーへの道「スポーツ報知ジュニアゴルフ選手権決勝マッチプレー競技」(10月14日・ココパリゾートクラブ白山ヴィレッジゴルフコース・KINGコース(男子・6527ヤード、女子・5949ヤード、パー72)
11月26日から沖縄・カヌチャリゾートで開催される「全国中学校・高等学校選抜ゴルフマッチプレー選手権」の最終予選が行われた。8月の東京大会と西日本大会の男女優秀選手各4人によるマッチプレー戦の結果、男子は高浦維吹(いぶき、昭和中3年)が、女子は山本愛來(あこ、美作高1年)が優勝し、ラスト切符を手にした。
男子は高校生3人を退け、中3の高浦が沖縄切符を手に入れた。決勝は飛ばし屋の石井に置いていかれたがセカンドから反撃開始。「飛ばしても後ろから高浦君がバチバチ来るので苦しかった」と敗者が脱帽した。
「地味なバーディーパットが入りました」が勝因。「いつもは16回チャンスにつけて3回しかバーディーにならない感じ」という課題のパットが決まった。OBを打つなどロングを2つ落としたが、逆にショート2ホールで勝利。対照的なスコアメイクがスタイルの違いを物語った。
沖縄のマッチプレー本戦は日本のジュニア主要大会で唯一、中高生が同じ土俵で戦う大会だ。8月の日本ジュニア男子12~14歳の部を制した世代屈指の実力者は「学年が上の人ばかりだと思うので負けないように頑張ります」と意気込み、敗れた石井も「1回戦で負けてもらったら困る」と爽やかにエールを送った。
女子の部では 沖縄を目指し岡山から参戦した高校1年生の山本が夕日に輝く優勝杯を手に笑みを浮かべた。予選は「しっかりと打てた」とパターで攻めて森川を5&4で撃破した。
決勝戦は飛ばし屋の崎浜との対戦となった。「飛距離の差はかなりあった」と、前半4つのバーディーを奪われ3ダウンを喫したが、10、11番で連続バ�\xBCディーを決めて2つ戻すと、13番で崎浜がボギーを打ったため、ついにイーブンまで巻き返した。
その後は一進一退の攻防が続くが、最終18番パー4でドラマが待ち受けていた。先に打った崎浜のティーショットは無情にも池へ。それを見た山本はパーセーブに徹し、激闘に終止符を打った。
現在はアイアンのスイング改造に取り組んでいるという山本。「ショットに課題はありますが、勝てたので100点満点。沖縄でも上位を目指したい」と力を込めた。

