佐久間朱莉の完全V支えた「ご褒美」 幸せホルモン分泌で脳疲労軽減


佐久間朱莉(左)は大会アンバサダーのイ・ボミ(左)と並んで笑顔を見せる(カメラ・馬場 秀則)

佐久間朱莉(左)は大会アンバサダーのイ・ボミ(左)と並んで笑顔を見せる(カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー 延田グループ・マスターズGCレディース 最終日(26日、兵庫・マスターズGC=6562ヤード、パー72)

 単独首位で出たメルセデセス(年間ポイント)ランキングトップの佐久間朱莉(22)=大東建託=が今季、通算とも4勝目を挙げ、初の年間女王に前進した。6バーディー、1ボギーの67をマークし、大会記録を6打更新する通算25アンダー。2位との11打差は日本勢ツアー最大に並び、歴代2位タイ。初日からの首位を守り、5月のブリヂストンレディスに続く完全優勝を達成した。同一年の4日間大会での複数回完全Vはツアー史上初の快挙となった。

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 佐久間の記録的な完全優勝の陰に「スタバのご褒美」があった。ゴルフは5時間近いラウンド中、体だけでなく頭も使う。トレーナーを務める藤山和也氏はシーズン終盤戦を見据え、蓄積された脳疲労の軽減に前週から取り組んできた。

 カギは幸せホルモンと呼ばれるドーパミンとセロトニン。「目標を達成し、報酬やご褒美を得る。そういう小さな喜びから分泌される」という。今大会中、佐久間は一日4アンダーをノルマに掲げていた。クリアする度にスターバックスのコーヒー「アイスラテのトールサイズ。氷少なめ、ミルク多め」をご褒美としてプレゼントした。「体と頭の疲労を両方取って、課題にフォーカスする。今週はそれがうまくいった」と喜んだ。(高木 恵)

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