
9番セカンドショットを放つ三ヶ島かな。6アンダーで3位タイ発進(カメラ・宮崎 亮太)
◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 第1日(14日、千葉・グレートアイランドC=6769ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、2021年JLPGAツアー選手権リコー杯優勝の三ヶ島かな(ランテック)が4連続を含む6バーディー、ボギーなしの6アンダー66をマークし、トップと1打差の3位につけた。逆転シード取りへ好発進を決め「今日一日、ほぼほぼ気持ち良くショットが打てていたので良かった」とほほえんだ。
13番パー5で残り78ヤードの第3打を3メートルにつけて沈めると、16番は残り122ヤードの第2打をピッチングウェッジで4メートルに運び4連続バーディー。2戦連続予選落ちから復調の兆しをつかんだ18ホールを「マネジメントの考え方を変えたら、すごく気持ちよく打てるようになった。こういう球で打っていこうとか。ぼんやりしていたものが明確になった」と振り返った。
現在のメルセデスランキングは70位で、来季シードが得られる50位までは147ポイント差。ツアー選手権で勝って得た3年シードは31年までいつでも使用可能だが「使おうという気はない」と言い切った。「最終手段としか考えていない。今年駄目だったらQT(予選会)に行くし、QTが駄目だったら、試合に出られないとなったときに、という保険。ご褒美としていただいたものを、そんなに簡単に使いたくない」と明かした。
シード争いについては極力思考から排除しつつ、プレーに集中するようにしている。「それを考え出したら胃腸炎になっちゃう。体に支障が来る。考える時間が多いスポーツだから。普通にゴルフができなくなっちゃう」。ちなみに三ヶ島は、年に6回ほど胃腸炎を発症するという。
予選落ちした時は、おいしいものを食べて心を休めるようにしている。出場資格がなかった前週のTOTOジャパンクラシックの1週間は本人の言によればラッキーがあった。「運良く体調を崩して寝込めた(笑)。3日間食べて寝るだけ。いっぱい眠れた。リフレッシュできた」。3日間ゴルフについて何も考えなかった。頭の中がクリアになった。「明日も明確に、自分のニュアンスを大事にしてやっていきたい。失うものはないので攻めていきたい」。逆転シードへ、強い気持ちで戦う。

