
3番ティーショットを放つ木下稜介。通算9アンダーで5位に付けた(カメラ・今西 淳)
◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第3日(15日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
木下稜介(AKRacing)がホールインワンを達成した。今年は5月のプライベート、9月のパナソニックオープンに続き、3度目のエースとなった。
178ヤードの7番パー3。8アイアンで放ったショットは左からの風にうまく乗り、カップに吸い込まれた。直前の6番のダブルボギーを挽回する「超バウンスバック」がさく裂。主催の三井住友カードから「Vポイント」10万ポイントを贈呈され、使い道について「貯金して、コンビニとかでちょいちょい使いたいです」と笑顔を浮かべた。
昨年のミズノオープンでツアー3勝目を挙げたが、今季は優勝がない。スイングの改善を求めていた中、同じ関西出身で国内女子ツアー7勝を誇る森田理香子のスイング動画をインスタグラムで見て研究。2週間前にDMを送って悩みを相談した。
自身はテイクバックの際に右ひじを締める感覚でクラブを上げており、「森田さんはどうしていますか?」と質問。森田からは「脇をを締める意識はしたことがない」と返信があった。木下は「女子プロの中でスイングが一番と思う選手に教えてもらい、テイクバックで迷わなくなった。そこからスムーズに振れている」とかみしめた。
首位と6打差で迎える最終日。木下は「ショットの手応えがいいだけに、平常心で頑張りたい」。安定感が増したショットを武器に、逆転優勝をつかむ。

