
ホールアウトし工藤優海(左)と抱き合う佐久間朱莉(カメラ・宮崎 亮太)
◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 最終日(16日、千葉・グレートアイランドC=6769ヤード、パー72)
佐久間朱莉(しゅり、大東建託)の年間女王戴冠は次戦に持ち越しとなった。3バーディー、3ボギーの72と伸ばせず、通算10アンダーの8位だった。「今日のプレーの内容は全然、年間女王にふさわしくないプレーだった。逆に今日、年間女王が決まらなくて良かったんじゃないかなと思う」と自分への怒りをにじませた。
6メートルを沈めるバーディーで1番を出たが、佐久間は違和感を覚えていた。「朝からショットもパッティングも、いいフィーリングでスタートできなかった。その中でも前半は取るところでしっかり取るプレーができたけど、後半はうまくまとまらなかった」と一日を振り返った。
前半に3つ伸ばしてトップを捉えて折り返したが、後半は11番でティーショットを右に大きく曲げ、この日初めてのボギーを喫した。14番は「自分のなかではいい感じで打った」というフェアウェーからの第2打がグリーン奥のバンカーに入った。うまく寄せたが、1メートル半のパーパットがカップに蹴られた。「流れが悪かった。後半はチャンスにつけることさせできなくなって。フラストレーションもたまるし、ミスの原因がはっきりしないなかでモヤモヤしたなかでプレーしてしまった」
ポイントレース2位の神谷そらとの差は約678ポイント。大王製紙エリエールレディス(20~23日)を終えて400ポイント以上の差なら、最終戦を残して女王が決まる。「自分が今年一年やってきた象徴のようなプレーができたらと思う。いいプレーをして、もちろん優勝できたらなおいいけど、この人は年間女王になってふさわしいと思ってもらえるようなプレーをしたい」。納得がいくゴルフを完遂し、次戦で決着をつける。

