
6番、ティーショットを放つ臼井麗香( カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第2日(21日、愛媛・エリエールGC=6595ヤード、パー71)
「れいちぇる」の愛称で親しまれるツアー1勝の臼井麗香(プラスアルファ・コンサルティング)は69で回り、通算1オーバーの55位で予選落ちした。メルセデス・ランキングは前週時点で98位に沈んでおり、シード権を喪失することが決まった。
1998年度生まれの「黄金世代」の1人で、昨年のアクサレディス宮崎で初優勝を飾った。3季ぶりにシードを獲得したが、今季開幕前に「1か月間、車いすで生活していた」と大けがを負っていたことを明かした。
今年2月、宮崎県で行った合宿中にトレーニングでハードルに引っかかって転倒した。「右足首付近の外側と内側の両側のじん帯が損傷して、骨がつぶれてしまった」と告白。約1か月間は歩くことができず、車いす生活を送った。
強い痛みを抱えながら、今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスに強行出場。「足が痛すぎてフィニッシュも取れなかった。スイングもすごい変わってしまった。シーズン中にスイングが変わると苦しかった」。足をかばって左腕に痛みが出るなど苦しみ、現在は両足にテーピングを施してプレーしている。予選落ちが21回、棄権が3回と苦しいシーズンを送った。「本当に歳を考えてトレーニングします」と苦笑した。
今後は来季の出場権獲得を目指し、12月2~5日に最終QT(茨城・宍戸ヒルズCC)に出場する。臼井は「QTはテーピングを巻いて、気合いを入れていきます。自信はあるので、そのために最後の方の何試合かはやっていた」。今季最後の戦いに向けて力を込めた。

