鈴木愛「一番楽しみ」オフの「なにわ男子」ライブもモチベーションに1差2位浮上


1番、ティーショットを放つ鈴木

1番、ティーショットを放つ鈴木

◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 第2日(28日、宮崎・宮崎CC=6543ヤード、パー72)

 ツアー21勝の鈴木愛(31)=セールスフォース=が8位で出て3連続を含む5バーディー、2ボギーの69をマークし、通算5アンダーでトップと1打差の2位に浮上した。8月に30代初Vを飾った後、5戦予選落ちと山あり谷ありだった今季の最終戦を、メジャー9年ぶり3勝目で締めくくる。ツアー6勝の穴井詩(らら、38)=ゴルフ5=が13位で出て67で回り、通算6アンダーで単独首位に浮上した。

 まばらすぎる拍手に、鈴木の嘆き節は止まらなかった。16番パー3。極端に硬く、球が転がる高麗芝のグリーンでピン手前8メートルに止めた。自身は会心のショットだったが、観客の反応は違った。「乗っただけやな…的な雰囲気で、もっと5倍くらい拍手がほしい。むずいで!」。長いパットをねじ込み、5つ目のバーディーを奪った後、やっと拍手のボリュームが上がった。

 17、19年の賞金女王は今年8月に21勝目を挙げた後、5戦連続予選落ち。けがも体調不良もない中での低迷に「落ち込みました」。10月末に10日間クラブを握らず気分転換したが不調は変わらず、迎えた最終戦。9番から3連続バーディーを奪うなど「ショットが安定してた」と復調を示した。

 ホールアウト後は「あと2日で終わる、休みや!って思うとうれしい」と声がはじけた。オフには「すき焼きを食べたい」と即答。さらに、1月の人気グループ・なにわ男子の公演チケットが抽選で当たり「一番楽しみ」と興奮気味。優勝して最高の気分で、推しの高橋恭平(25)に声援を送るつもりだ。

 14、16年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯に続く、メジャー3勝目を狙う。米ツアー参戦組や今季優勝者ら40人が争う最終戦。「勝てると気持ち良く1年間を終われる」と有終の美を飾る。(星野 浩司)

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