
18番、グリーンを読む蝉川(カメラ・渡辺 了文)
◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第3日(29日、高知・Kochi黒潮CC=7375ヤード、パー72)
賞金ランク3位から逆転キングを狙う蝉川泰果(24)=アース製薬=が8バーディー、ボギーなしでこの日のベストスコア64をマークし、通算14アンダーの3位に浮上した。今季2勝目へ2打差を追う。優勝なら無条件で賞金王が決まる金子駆大(こうた、23)=NTPホールディングス=は71と伸ばしきれず10アンダー10位に後退した。70で回った鈴木晃祐(25)=ロピア=が16アンダーで単独首位を守りツアー初優勝に王手をかけた。
蝉川のショットがピンに絡んだ。15、16番で1メートルに運んで伸ばすと、最終18番パー5では3メートルを沈めて8つ目のバーディー。「こんなゴルフは久しぶり。ショットもパッティングも両方が良かった」。この日からピン型のエースパターに戻し、全てがかみ合った。
2度の賞金王に輝いた谷口徹(57)が第一線を退くことを表明した28日、送別セレモニーに参加。通算5勝の24歳を29日、会場に現れた大先輩が出迎えてくれ、差し出された手を握り「パワーをもらいました」と頭を下げた。「20勝されている。自分もその境地まで行きたい」と話した。
首位の鈴木とは、同学年で東北福祉大で蝉川が主将、鈴木が副主将を務めた。初めて最終日最終組で競うことを楽しみにした。逆転キングには残り2戦での1勝が最低条件。「賞金王争いを面白くしたい。最終戦の最終日までもつれるところまで持っていきたい」。アグレッシブに、最後まで攻め抜く。(高木 恵)
◆賞金王争いの行方 最終戦の優勝賞金は4000万円のため、今大会予選ラウンド終了時点で賞金王の可能性が残っているのは賞金ランク28位以内の18人。金子の順位を考慮しない場合、佐藤大平と吉田泰基は単独2位以上、小西たかのりは同3位以上、米沢蓮と片岡尚之は同4位以上、比嘉一貴は同16位以上が必須で、蝉川は最下位でも可能性を残す。ランク16位以下の木下稜介、勝俣陵、塚田よおすけ、小斉平優和、大岩龍一、小木曽喬、阿久津未来也、長野泰雅、下家秀琉、宋永漢(韓国)の10人は2連勝が最低条件。

