
日本生命のスナッグゴルフイベントに出席した稲見萌寧
国内女子プロゴルフツアー通算13勝で、21年東京五輪銀メダルの稲見萌寧(フリー)が20日、千葉・市川市内でスポンサー契約を結ぶ日本生命の子供向けイベントに参加した。
37人のキッズや保護者らとスナッグゴルフで交流。稲見が豪快なショットなどプロの技を見せると、子供たちから完成と拍手が起こった。「みんなエネルギッシュで、楽しんでもらえて良かった。子供たちに教えたりするのは、自分が大人になった気分だった。未経験の子供たちにやってもらうことでゴルフの楽しさを広げたい思いがあった。ゴルフの輪が広がればと思う」と語った。
小学4年時に父から「ゴルフやったらおもちゃを全部買ってあげる」と言われ、競技を始めた稲見。子供たちにゴルフの楽しさを発信しようと思ったのは、先輩ゴルファーの上田桃子さんの存在がある。「桃子さんが子供優先でサインをやってくれて、自分も小学生の頃に並んでたの見ていいなと思った。桃子さんの背中を見て育って、私もそうしたいなと思った」と明かした。
トークショーでは「ゴルフじゃない違うスポーツをやるのも大事」と力説。自身は約5年前からトレーニングの一環として始めたキックボクシングのほか、今月からプールでの水泳を週1回始めたという。「体の使い方を柔軟に動くように、体力も(向上する)ですね。運動神経は、いろんなものをやらないと歳とともに落ちていく。動ける時にいろいろ動いておいた方がいい」と体力アップを掲げた。
今季は予選落ち17回と苦戦したが、終盤の5試合のうち3試合でトップ10入りと復調を見せた。稲見は「(オフは)トレーニングと練習を頑張って、来年はまず1勝を目指したい」と力を込めた。

