松山英樹「圧倒的なオーラと力強いプレーは今でも鮮明に記憶」 尾崎将司さんを追悼


松山英樹(左)と握手する尾崎将司さん=宮崎・フェニックスCCで。2017年11月16日撮影

松山英樹(左)と握手する尾崎将司さん=宮崎・フェニックスCCで。2017年11月16日撮影

 男子ゴルフで国内最多のプロ通算113勝(うちツアー94勝)を挙げた尾崎将司さんが23日、S状結腸がん(ステージ4)のため死去した。享年78歳。

 2021年マスターズ覇者の松山英樹(LEXUS)が24日、マネジメント事務所を通じ、追悼のコメントを発表した。

 「訃報連絡を受け、深き驚きと悲しみに包まれております。ジャンボさんとは、2017年のダンロップフェニックストーナメント予選ラウンドの2日間をご一緒にプレーさせていただきました。当時70歳とは思えないほどの圧倒的なオーラと力強いプレーは、今でも鮮明に記憶に残っております。それが最後の機会となってしまったことが、非常に残念でなりません。日本のゴルフ界の発展に多大なるご尽力をされてきたことに、心より敬意を表します。私自身をはじめとする若い世代が、これからの日本ゴルフ界を次の世代へと繋ぎ、さらに盛り上げていける存在でありたいと、改めて強く思いました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」

 松山がプロ初優勝を飾った2013年4月のつるやオープンで、当時66歳だった尾崎将司さんは第1ラウンドで62をマークし、国内男子ツアー史上初の「エージシュート」(実年齢以下のスコア)を達成。表彰式で松山を抱き寄せ、一緒に記念撮影におさまった。

 「彼が引っ張ってくれないと日本ツアーは面白くない。順当に立場を表現した。ナイス優勝」と45歳下のルーキーを祝福。松山も「緊張した。ああいう偉大な人に認めてもらったのかなという気持ちは少しある。最後にナイスプレーと言われた」と話していた。5月のダイヤモンドカップ予選ラウンドで、初めて同組で回った。

 マスターズで松山が優勝した際には「日本プロゴルフ界の大偉業。松山本人の挑戦力と勇気、それに必要な努力の結果。最近の調子からあまり期待をしていなかったが、今週のスイングは素晴らしかった。松山に続く世界で通用する男子プロの出現を切に願う。本当におめでとう!」と祝福の言葉を送っていた。

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