◆米男子プロゴルフツアー メジャー初戦 マスターズ 最終日 12日午前9時6分(日本時間午後10時6分)スタート、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC、参加54人(うちアマ0)
【オーガスタ(米ジョージア州)12日=星野浩司】ロリー・マキロイ(36)=英国=が首位で出て5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で回り、通算12アンダーで01、02年のタイガー・ウッズ(50)=米国=以来、史上4人目の2連覇を飾った。初日から首位を守る完全優勝でメジャー6勝目、米ツアー30勝目。優勝賞金450万ドル(約7億2000万円)を獲得した。21年覇者の松山英樹(34)=LEXUS=は29位で出て7バーディー、4ボギーの69で5アンダーの12位だった。
オーガスタの夕日が注ぐ最終18番。20センチのウィニングパットを決めたマキロイは天を仰ぎ、雄たけびをあげた。24年ぶり4人目の2連覇を祝うパトロン(観客)の大拍手を全身で浴び、5歳の長女ポピーちゃん、エリカ夫人、両親らとハグ。生涯グランドスラムを達成した昨年に続いてグリーンジャケットに袖を通し「信じられない。去年が間違いではなかったと証明できた。(家族と)この瞬間を分かち合えて本当にうれしい」と涙を流した。
ジェットコースターのような4日間を勝ち切った。初日からトップに立ち、大会新記録の6打差独走で週末へ。だが、3日目にあっさり追いつかれ、最終日は序盤で陥落した。勝利を引き寄せたのは、祈るほど難しいとされる11~13番「アーメンコーナー」だ。11年大会で初日から首位を走った最終日に3ホールで3つ落とし、大失速の15位。15年前と同じ状況で訪れた“鬼門”で王者が魅せた。
不規則な強風が舞った12番パー3。ティーグラウンドで右から左の風を感じたが、脳裏に浮かんだのは初出場した09年に練習ラウンドをともにしたトム・ワトソンの教えだった。「彼は『風向きが分かるまで待ち、分かったら早く打ちなさい』と言っていた。僕は辛抱強�\x8F待った」。左から右の風に乗せて2メートルに寄せ、13番まで2連続バーディー。出場18回目の経験が導いた状況判断で混戦を抜け出した。
大会通算獲得賞金は1300万ドル(約20億8000万円)を超えて歴代1位、史上17人目の米ツアー30勝と記録ずくめ。マキロイは「今夜は思い切り祝いたい。明日朝にフロリダに帰る飛行機で(祝杯を飲みすぎて二日酔いで)頭痛がするだろうな」と笑った。来月4日に37歳を迎えるが、今大会の平均飛距離は全体1位の334・3ヤードとパワーは衰え知らず。歴代12位のメジャー6勝目にも「まだ旅の途中。立ち止まるつもりはない」と野望を口にした。
◆ロリー・マキロイ 1989年5月4日、英国・北アイルランド出身。36歳。2歳からゴルフを始める。2006年欧州アマチュア選手権優勝。07年プロ転向。09年ドバイ・デザート・クラシックで欧州ツアー初優勝。10年クウェイル・フォロー選手権で米ツアー初優勝。メジャー制覇は11年全米オープン、12年と14年の全米プロ選手権、同年の全英オープン、25年と26年マスターズの6度。米ツアー通算30勝。178センチ、73キロ。家族は妻・エリカさん、長女・ポピーちゃん。
◆マキロイの今大会での主な記録
▽歴代最高優勝賞金 優勝賞金は450万ドル(約7億2000万円)。昨年から30万ドル(約4800万円)の増額となった。
▽史上4人目の連覇 1965、66年のジャック・ニクラウス(米国)、89、90年のニック・ファルド(英国)、2001、02年のタイガー・ウッズ(米国)に続く大会2連覇を達成。
▽史上6人目の完全優勝 1941年のクレイグ・ウッド、60年のアーノルド・パーマー、72年のニクラウス、76年のレイモンド・フロイド、2015年のジョーダン・スピース(すべて米国)に続く完全優勝を飾った。
▽米ツアー30勝 史上17人目の通算30勝を達成。1位はウッズ、サム・スニード(ともに米国)の82勝。メジャー6勝は歴代12位で、1位は18勝のニクラウス。

