宮里優作「どうしちゃったんだ」ツアー史上初の連続イーグル締めで2差浮上 心に生きる「ジャンボイズム」


10番でティーショットを放つ宮里優作(カメラ・頓所 美代子)

10番でティーショットを放つ宮里優作(カメラ・頓所 美代子)

◆男子プロゴルフツアー 前沢杯 第2日(24日、千葉・MZ・GC=6652ヤード、パー72)

 第2ラウンドが行われ、15位で出た宮里優作(大和ハウス工業)が2イーグル、4バーディー、2ボギーの66をマークし通算11アンダーでトップと2打差の7位に順位を上げた。後半8、9番を連続イーグルで締め、急浮上。「どうしちゃったんだろう。全然うんともすんとも言わなかったのに急に」と首をかしげた。

 8番パー5は残り168ヤードの第2打をピッチングウェッジで4メートルにつけた。続く9番パー4。残り111ヤードから56度のウェッジを振った2打目がピン奧を捉え、バックスピンでカップに消えた「ラッキーだった。なんとか明日につながった。最後まで集中して一つでも縮めて終わろうと決めていた。それがいい形になった」。諦めなかったご褒美が、2つ続けてやってきた。

 1999年の日本ゴルフツーア機構(JGTO)発足後、2ホール連続イーグルは2023年プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品(第3ラウンド6、7番)で達成したハン・リー以来3年ぶり12例目(11人目)。上がり2ホールでの達成は史上初となった。

 第1ラウンドで日本の男子ツアー出場の女子で史上初めてアンダーパーを記録した青木瀬令奈(リシャール・ミル)と2日間同組だった。青木はこの日も71で回りきった。「風が強かったし、下が転がらないし、距離が残っていたから、今日は難しかったと思う。アプロートとパターでセーブしていた。連日アンダーパーだから本当にすごい」と大きな刺激を受けている。

 「月に1回は優勝争いをしたい。まだ4月、ギリギリ間に合うかな」。驚異の連続イーグル締めで、週末の頂上決戦に滑り込んだ。「優勝はもちろん目標だし、複数回ちゃんと勝って日本シリーズに行きたい。しばらく出ていないから」。シーズン最終戦のメジャー大会、日本シリーズJTカップは13、17年と2度制している。最後の出場は2位だった21年。5年ぶりのカムバックが、今季のモチベーションの一つになっている。

 24年に左膝半月板を断裂した。今も細心の注意を払いながら、コースを歩く。練習も体と相談しながら。もどかしさを感じることも多いが、最善を尽くすことに変わりはない。同じ45歳のジャスティン・ローズが4月のマスターズで2年続けて優勝争いに加わった。「あそこまで頑張っている選手がいる。アダム・スコットもそうだし、ルーカス・グローバーも。年齢のことは言っていられない」と前を向く。

 「自分の中で、飛距離とかを追い求めながらトレーニングもしていきたい。ジャンボさんが言っていたから」。昨年12月に78歳で死去した尾崎将司さんの教えが、宮里の心で今も生きている。「飛距離を求めなくなったら、もう終わりだぞ」。向上心を失った途端に、衰退は始まる。「意識を持って常日頃からトレーニングをやっていくっていうのが、すごくもう染みているから。ジャンボイズムが僕らにもあるので」。9年ぶり8勝目へ、好位置で大会を折り返した。(高木 恵)

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