藤本佳則12年ぶり復活優勝へ耐えた 後輩プロがキャディー 練習時間を確保する優しさも


藤本佳則が10番でティーショットを放ち2打目へ向かう(カメラ・頓所 美代子)

藤本佳則が10番でティーショットを放ち2打目へ向かう(カメラ・頓所 美代子)

◆男子プロゴルフツアー 前沢杯 第2日(24日、千葉・MZ・GC=6652ヤード、パー72)

 1打差2位で出たツアー2勝の藤本佳則(国際スポーツ振興協会)は1イーグル、2バーディー、1ボギーの69で回り、通算11アンダーの7位に食らいついた。2013年トーシントーナメント以来12年195日ぶりとなる、ツアー史上3番目のブランク優勝へ2打差を追う。

 1番パー5。残り226ヤードの第2打を、3番アイアンでピン左7メートルに運びねじ込んだ。「良かったっすね、出だしだけ」と苦笑い。イーグル発進も、その後はチャンス量産とはいかなかった。「風の強さが難しかった。残る距離も微妙だった。そのへんの縦距離が難しかった」と一日を総括した。

 東北福祉大の2学年後輩の皆本祐介がキャディーを務めている。ラウンド後、コースで自身の練習を終えたのは午後2時前。「この後は練習場に行って、彼の練習につきあう」。車に乗り込み、次の目的地に向かった。「彼も選手なので。試合があるし。1週間練習しなかったらあれなんで。キャディーをやってくれる時は、練習に一緒に行くようにしている」と明かした。

 皆本はQTランク47位で、レギュラーツアーの出場は数試合になる見込み。今季は下部ツアーが主戦場になる。前日の第1ラウンド後も1時間半、後輩のショットを見守った。「彼もうまいので、教えるところはないけど。活躍してもらわないと。選手なので申し訳ない」。自分はいっさい球を打たず、後輩のための時間を過ごす。

 大会は2日目を終えて、3打差に17人がひしめく大混戦。「あと2日あるんでね。もうこんなん、誰が勝つか分からない。自分が納得できるようなゴルフができたらいいかなと思っている」。ちょっぴり強面だが、心優しい36歳。大切な後輩とともに、最終日に復活劇を演じ上げる。(高木 恵)

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