宮里優作、ツアー史上初の連続イーグル締め「ラッキーだった」…15位から急浮上2打差7位


10番でティーショットを放つ宮里優作(カメラ・頓所 美代子)

10番でティーショットを放つ宮里優作(カメラ・頓所 美代子)

◆男子プロゴルフツアー 前沢杯 第2日(24日、千葉・MZ・GC=6652ヤード、パー72)

 15位から出た宮里優作(45)=大和ハウス工業=が、ツアー史上初の「連続イーグル締め」で、トップと2打差の7位に浮上した。2イーグル、4バーディー、2ボギーの66で回り、通算11アンダー。2017年日本シリーズJTカップ(報知新聞社主催)以来の8勝目を挙げ、5年ぶりの最終戦切符をつかむ。香妻陣一朗(31)=国際スポーツ振興協会=と長野泰雅(22)=福岡地行=が13アンダーで首位。女子の青木瀬令奈(33)=リシャール・ミル=は連日の71で2アンダーの72位。今大会は予選落ちなしで争われる。

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 最終9番パー4。宮里が残り111ヤードから56度のウェッジを振った2打目は、イメージ通りにピンに向かった。奧に着弾し、バックスピンで戻った球はカップに消えた。パー5の8番から、ツアー史上初の連続イーグル締め。「どうしちゃったんだろう? 全然うんともすんとも言わなかったのに急に…」。最後の2ホールでスコアを4つ伸ばし、V戦線浮上。同組の青木らとハイタッチで喜んだ。

 距離のあるバーディーパットを打ち続けた。苦しいゴルフを強いられた。諦めなかったご褒美が、2つ続けてやってきた。「ラッキーだった。なんとか明日につながった」。第1ラウンドで日本の男子ツアー出場の女子で初めてアンダーパーを�\xA8\x98録した青木は、この日も71で回りきった。「風が強かったし、今日は難しかったと思う。連日アンダーパーは本当にすごい」。大きな刺激を受けている。

 劇的な大まくりで、週末の頂上決戦に滑り込んだ。「優勝はもちろん目標だし、複数回勝って日本シリーズに行きたい。しばらく出ていないから」。シーズン最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは13、17年と2度制した思い入れの強い大会だ。最後の出場は2位だった21年。5年ぶりのカムバックが、今季のモチベーションの一つになっている。

 同じ45歳のジャスティン・ローズ(英国)が4月のマスターズで2年続けて優勝争いに加わった。「あそこまで頑張っている選手がいる。年齢のことは言っていられない」と前を向く。「飛距離を求めなくなったら、もう終わりだぞ」。昨年12月に78歳で死去した尾崎将司さんの教えが、宮里の心で今も生きている。「追い求めながらトレーニングもしていきたい。ジャンボイズムが僕らにもあるから」。向上心は尽きない。(高木 恵)

 ◆宮里と日本シリーズJTカップ 初出場の2007年から計9度出場。13年は首位で出た最終日に最終18番で右ラフから急傾斜のグリーンへ劇的なチップインパーを決め、ツアー参戦11年目で悲願の初優勝。妹・宮里藍ら家族が見守る中、膝を落として泣き崩れた。17年は首位で出た最終日に62をマークし、後続に6打差の圧勝で大会2勝目。病床を抜け出して会場に駆けつけたコーチの父・優さんにウィニングボールを贈った。ツアー史上2人目の最終戦逆転で、同初となる選手会長の賞金王に輝いた。

 ◆2連続イーグルはツアー3年ぶり 2ホール連続イーグルは2023年プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品(第3ラウンド6、7番)でのハン・リー以来3年ぶり12例目(11人目)。上がり2ホールでの達成は史上初。(いずれも1999年の日本ゴルフツアー機構発足後)

 ◆宮里 優作(みやざと・ゆうさく)1980年6月19日、沖縄・東村生まれ。45歳。父・優さんの影響で3歳からゴルフを始める。大阪桐蔭高、東北福祉大時代にアマ55冠。02年12月にプロ転向。13年日本シリーズJTカップで初優勝。選手会長を務めた17年に同大会を含む4勝で初賞金王。通算7勝。170センチ、70キロ。家族は妻と1男1女。

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