
11番、ティーショットを放つ小林夢果(カメラ・渡辺 朋美)
◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 報知新聞社後援 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(8日、茨城GC西C=6718ヤード、パー72)
8打差55位から出た小林夢果(ヨコハマタイヤジャパン)は4バーディー、1ボギーの69をマークし、通算1オーバーで暫定15位に急浮上した。76だった第1ラウンドから大きくスコアを伸ばし、「アイアンのショットがピンに絡んでくれた。変なライのパットが残らなかったので、スコアが良かった」とにこやかに振り返った。
10番から出て11、17番で伸ばした。折り返して6番パー3ではグリーン右手前からチップインバーディーを奪った。続く7番はスコアを落としたが8番パー3でバウンスバックした。7アイアンを振り抜き、フロントエッジを狙った一打はフォローの風に乗りピン上10メートルに。高速グリーンでの下りのパットとなったが、これをねじ込み「リズムよくいけた」と柔らかい表情を見せた。
4月には3年ぶりに下部ツアーに出場。「パターがラインに乗るようになった」とグリーン上が好調だと話した。昨年までは練習グリーンでパターマットをしいて練習していたが、今年に入りレールでの練習に変更。「ステップ(下部ツアー)で一緒だった桜井心那が持っていたり、パターがうまい人が持っていて、やってみたら良かった。マネしちゃいました」と笑った。フェース面が真っすぐにならないとレールを転がらず、ショートパットの練習では特に利用していると話した。
昨年12月には師匠で男子ツアー94勝の尾崎将司さんが亡くなった。「まだ実感が湧かない。どっかにいるんじゃないかって探しちゃう」と寂しげな表情で話した。最後にあったのは昨年の夏で「デブやな」と言われたのが最後の会話となった。「寂しいけど、うれしいような」とジャンボさんらしい一言を受けたという。体を絞ることはしていないというが、大好きなコーラは節制するようになった。「飲みたい欲がなくなった。今やめられてるのが奇跡」と偉大な師匠の言葉で好物を控え、今季に臨んでいる。
ホールアウト時点では首位と6打差。タフなメジャーセッティングで、残り2日間ならば逆転は十分可能。初優勝のチャンスが訪れているようにも映るが、「ゼロ(イーブンパー)に戻したい」と目標は控えめ。「(第2打が)140ヤードも150ヤードも変わらない。欲を出し過ぎちゃダメ」と持ち味の飛距離も求めすぎず、フェアウェーキープをカギに挙げた。「ジャンボさんのおかげで、ゴルフがいろいろ分かった。1ミリずつでもいいから近づいていきたい」。最愛の恩師へメジャーの舞台で初優勝をささげる。

