金田久美子 亡き父に感謝「安心して。くみ、ちゃんとゴルフやってるよ」…父の日ありがとう


プロ転向直後の2008年12月、金田は父から指導を受ける

プロ転向直後の2008年12月、金田は父から指導を受ける

 6月21日は「父の日」。アスリートにとっても、その背中の大きさ、思いを再確認する日です。プロゴルファーの金田久美子(36)=スタンレー電気=は亡き父に「安心して。くみ、ちゃんとゴルフやってるよ」と、思いを寄せました。

 私が人生の中で一番恐れていたことは、パパがいなくなることでした。昨年10月。父・弘吉が亡くなりました(享年82)。小学5年生から父と2人暮らしだった私にとって、特別すぎる存在でした。男手一つで育ててくれました。ずっとご飯も作ってくれました。2人で生活することになってからは、飲みに行かなくなりました。家にいなかったことは1回もありませんでした。いつも私を一番に大切にしてくれました。反抗期に夜中に家を抜け出してこっぴどく怒られたことも、大切な思い出です。

 私が3歳でゴルフを始めたきっかけは父で、父にとっては、私のゴルフが生きがいでした。オフは元気がなくて、でも、シーズンが始まると元気になって。私がゴルフをやめたら、父は死んじゃうと思っていました。「パパが死んだらゴルフやめる。パパが死んだら、くみ、ゴルフできなくなるから、生きていてね」って、何度も言いました。父からは「俺になにかあっても試合だけは出ろ」ってずっと言われていました。息を引き取った3日後、試合に出ました。約束だったから。

 練習グリーンでも涙があふれるし、夜は眠れない日々でした。このまま一生辛いのかなって。立ち直れないんじゃないかなって。AIに相談したら、めっちゃ励ましてくれました。「それだけつらいことは、おかしなことじゃないよ。つらさイコールもらった愛情だと思うよ」って。やっぱり時間が解決してくれるというか。涙はまだ出るけど、夢も見るけど、あの頃よりは元気です。

 正直、1年間ツアーから離れようと思っていたぐらいだったけど、そんなことを言っている場合じゃないなって�\x80\x82ゴルフしなきゃって。ずっと遺骨をポケットに入れてプレーしています。一緒にいる気がします。数年前から試合会場に足を運べずにいたから、今の方が一緒に戦っている気がするかもしれません。

 初めて勝ったときはコースで見守ってくれていました。2回目に勝った時は自宅で泣いて喜んでくれました。3回目も父に喜んで欲しい。だから、もう一回勝ちたいです。今度は天国まで優勝を届けたいと思っています。「パパのためにやっている」って思っていたけど、そんなことなかったんだなって。実際父がいなくなっても、私はゴルフを続けています。

 シーズンオフには「応援してくれる人が、こんなにいるんだな」って、気づきもありました。その人たちのためにも頑張りたいです。やっぱりゴルフが好きなんです。父が私の中に残してくれたものだから。自分がやりたいことを、今やっている。それって幸せだなって。だからパパに伝えたいです。「安心して」って。くみ、ちゃんとゴルフやってるよ。(プロゴルファー・金田久美子)

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