
2番、ティーショットを放つ神谷桃歌(カメラ・中島 傑)
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第2日(10日、北海道・真駒内CC空沼C=6700ヤード、パー72)
4位で出たプロ2年目の20歳、神谷桃歌(伊藤園)が6バーディー、1ボギーで連日の67をマークし、通算10アンダーの上位でホールアウトした。「最近は2日目に伸ばせなかったり落としてしまうケースが多かったので、今日もちゃんとアンダーパーで回ろうと思っていた。アグレッシブにいけた」。好スコアに笑みが漏れた。
前週の資生堂・JALレディスは最終日に64をたたき出し、7人によるプレーオフに加わった。結果は2位だったが、得られたものは多かった。「勝てなくてもちろん悔しかったけど、初めてのプレーオフで、優勝争い自体もツアーでは初めて。すごく自信になった」。これまでは40~50位の下位で決勝ラウンドを迎えることが多かった。自分を信じることがなかなかできずにいたが「優勝もできなくないんだなって、思えるようになった。今日も自信を持ってプレーできた」。ゴルフはもちろん、内側の変化も実感している。
中京大スポーツ科学部競技スポーツ科学科に通う3年生。女子大生プロだ。3日間大会の週の月曜日に大学まで足を運ぶ。トーナメントが続く多忙な日々の合間を縫って学ぶ。遠征先での練習ラウンド後に、ホテルでオンデマンド授業を1時間受けることもある。
高校3年生時のプロテストは不合格だった。「受かっても落ちても大学に行こうと決めていた」という。「競技人生は短い。先のことを考えた時に、ゴルフの技術だけでなく、栄養のことや体のことを知っていた方が、いろんなことに役立つと思った」。広い視野と向学心とともに、成長の軌跡をたどってきた。
1年生の時に受講したトレーニングの授業が、今も生きている。遠征中、トレーニングもケアもセルフで行う。ゼミのテーマは「血糖値」。ラウンド中の捕食と血糖値について調べている。「自分に合った捕食の取り方があるはず。将来病気にならないためにはどうしたらいいかも勉強している」。練習ラウンド中に血糖値を測定する機械を身につけ、データを記録している。
初優勝が見える位置で週末へ向かう。「優勝はもちろんしたいという気持ちはあるけど、まだ2日間ある。明日、明後日も自分のゴルフができたら。その結果、優勝だったらいいな、みたいな感じ」。3月3日生まれの桃歌が、実りの夏を迎えている。(高木 恵)

