【全英女子】担当記者が見てきた桑木志帆の素顔…急成長したアプローチ精度、ネイル大好き、1年で15キロ減量 「世界ランク1位になりたい」の夢も


◆女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 最終日(2日、英ロイヤルリザム&セントアンズGC=6601ヤード、パー71)

 3打差2位から出た桑木志帆(大和ハウス工業)は3バーディー、2ボギーの70で回り、通算5アンダーで並んだエスター・ヘンゼライト(ドイツ)とのプレーオフを2ホール目で制し、日本女子7人目のメジャー制覇を果たした。

 今年5月、ワールドレディスサロンパスカップで1年ぶりにコースで桑木を取材して驚かされたことがある。アプローチの精度だ。奥のピンを狙ったショットはグリーン奥のラフにこぼれた。メジャー仕様の高速グリーンで難度の高い寄せだったが、ふわりと上がるロブショットで、しっかり寄せてパーをしのいだ。ショットメーカーな反面、パッティングや小技は苦手としていた23歳の成長を感じた。

 メンタル面でも変化を感じた。その試合は優勝争いをしながら4位で終戦。「悔しいしめっちゃ泣きそうだけど、ここでは泣きたくない」と笑顔で取材に応じた。23年資生堂レディスではプレーオフで惜敗し、人目をはばからずに泣いていたのが記者には印象に残っている。これまではプレー中でもミスにいらだちを見せていたが、感情の起伏も以前より穏やかになっていた印象を受けた。

 コースを離れれば今時の女の子だ。記者とは年齢も近く、互いにネイルが好きなことで意気投合した。一時はやめていたまつげエクステも今季は復活させて、調子も上向いた。女性ラッパーの「LANA」が好きで試合前にも音楽を聴き、テンションを上げている。多忙な中でもライブに行き、英気を養っている。記者がゴルフ担当から離れる時には、長文でメッセージを送ってくれる気遣いも忘れていない。

 24年からはトレーナーをつけ、毎週月曜日にトレーニングを欠かさない。連戦が続いても千葉県内のスタジオで汗を流し、コンディションを整えている。毎週ハードなメニューをこなし、「鬼トレーナー」と笑うが、1年間で15キロのダイエットに成功したのも、トレーナーの指導のたまものだ。

 数年前、チームと食事をしたときに桑木が言った。「世界ランク1位になりたい」。当時は国内での優勝すら届いておらず、冗談交じりで話していた。だが、国内5勝をマークし、ついにメジャー優勝までも果たした。宮里藍さん以来、日本人2人目の快挙も夢ではない。これからの活躍も楽しみに見届けたいと思う。(23~25年ゴルフ担当・富張 萌黄)

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