【米女子ゴルフ】桑木志帆「五輪に出たい」 世界ランク16位急浮上し2028年ロス五輪出場に意欲


凱旋記者会見に出席した桑木志帆(カメラ・桜井 彩乃)

凱旋記者会見に出席した桑木志帆(カメラ・桜井 彩乃)

 女子ゴルフのAIG全英女子オープンで日本女子7人目のメジャー初優勝を飾った桑木志帆(23)=大和ハウス工業=が4日、英国から帰国し、都内で記者会見を行った。年間ランク1位を独走する今季国内ツアーで年間女王を狙うと宣言。さらに3日付の世界ランクで46位から16位に急浮上し、「五輪に出たい」と28年ロス大会に意欲を燃やした。

 花束にも、ピンク色のネイルにも負けないくらい、桑木の笑顔が輝いた。プレーオフの激闘を制した全英女子Vから20数時間後に帰国。ファンや関係者らに出迎えられ「『おめでとう』『おかえり』と言われてホッとした。ちょっとずつ実感が湧いてきた」。優勝の反響は予想以上で「インスタのフォロワーが1万1000人増えてビックリした」と目を丸くした。

 優勝後に「お酒が好き。いっぱい飲みたい」と話した桑木。クラブハウスでビールとハイボールを飲み「ビールがぬるかったのが残念。でも、おいしかった」。宿舎ホテルでもビール2本で祝杯をあげ、帰国時に関係者から高級ウイスキーが贈られ、ご満悦だった。

 会見後は、大ファンの人気女性ラッパー「LANA」のライブに直行した。「いい時も悪い時も曲がそばにいてくれる」。推し曲に「直線」を挙げ、「“批判の声は称賛への切符”の歌詞が刺さる。いろいろ言われるけど、曲や実力で見返す部分が自分と重なる」。背中を押してくれた“恩人”との時間が最高のご褒美だ。

 今回の優勝で国内ツアーの年間ランクで800ポイントが加算され、2位の菅楓華との差は818・13と独走。14日開幕のNEC軽井沢72(長野・軽井沢72G北C)から出場する後半戦へ「(年間)女王を狙いたい」と宣言した。来季から米ツアーに本格参戦する予定で「どの試合でも優勝を目指す」と言い切った。

 3日付の世界ランクで、46位から自己最高の16位に急浮上。日本勢では山下美夢有、西郷真央に続く3番手だが、28年ロス五輪で各国・地域で最大4人が出場権を得る15位圏内も見えてきた。五輪の名場面を聞かれ「なんも言えねぇ~ですね。古いかな」と、08年北京五輪で競泳平泳ぎ2冠の北島康介氏の名言に触れて照れ笑い。「手が届かないと思っていた大会。五輪はアスリートが一番目指すところ。五輪に出場したい」と決意。年間女王、米ツアー優勝、そして2年後の五輪出場の青写真を描いた。(星野 浩司)

◆主な一問一答は以下の通り。

 ―海外メジャーで成長を感じた点は。

 「去年は全く歯が立たず悔しい思いをしたけど、メンタル、技術面で成長を感じた。全英では強い風の対策をやってきたので、今回は不安はなく入れた」

 ―同じ岡山市出身で、憧れる19年覇者・渋野日向子に続く優勝となった。

 「日向子ちゃんと同じ舞台で勝てて光栄。『本当にすごいね。またご飯行こう』とメッセージをくれた」

 ―昨年から15キロほど減量した理由は。

 「ズボンのボタンがはじけて、マジでヤバいと思って痩せようと思った。体のキレが増して軽くなった」

 ―米男子ツアー13勝のジャスティン・ローズが、桑木が愛用の黄色いボールを発注したとXに投稿した。

 「PGAは格が違う。そんな選手に見つけてもらえて光栄。会ったら? 名前だけでも覚えてほしい」

 ―今後、より注目される存在になった。

 「良くも悪くも注目される立場。ジュニアゴルファーから憧れられる存在になりたい。これからもキラキラできるように頑張る」

 ◆女子ゴルフのロス五輪への道 2024年パリ五輪と同様、世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場資格を得る。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最多4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最多2人。3日時点の世界ランクは日本最上位の山下美夢有が7位、西郷真央が15位、桑木が16位、岩井明愛が20位で、過去最多4人出場の可能性もある。パリ五輪は山下(4位)、笹生優花(54位)が出場した。

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