
12番、バーディーパットを決める金田久美子(カメラ・山崎 賢人)
◆女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ 第1日(7日、北海道・札幌国際CC島松C=6709ヤード、パー72)
通算2勝の金田久美子(36)=スタンレー電気=が7バーディー、3ボギーで4アンダーの68をマークし、10年ぶりの首位発進を決めた。2週前の前試合でツアー史上50人目の通算500試合出場を達成。14日に37歳の誕生日を迎えるベテランが「引退するまでにもう1回勝ちたい」と4年ぶりの3勝目を目指す。鈴木愛(32)=セールスフォース=、入谷響(20)=加賀電子=、池ケ谷瑠菜(23)=フリー=の4人がトップで並んだ。
北の大地で、36歳の金田がバーディーラッシュで沸かせた。出だし1番で3メートルを沈めると、5、6番と12、13番で2度の連続バーディー。16年の大東建託・いい部屋ネットレディス以来、10年ぶりの首位発進を決めた。「満足です! これだけバーディーが取れてうれしい」と声を弾ませた。
この日最少の24パットと好調だ。構えた時に「ボール2個分くらい左を向いてしまう」という悪癖に苦しんできた金田。平衡感覚を司る三半規管が乱れるメニエール病と24年に診断されたが、視野やピント機能などを調整する目のトレーニングを重ねて修正。この日は5番で7メートル、12番で6メートルをねじ込み「10年ぶりに自分の向きとラインと雰囲気がピッタリ合った」。グリーン上での精度が光った。
19歳でプロデビューして18年目。14日に37歳の誕生日を迎える。「年は感じる。疲れやすくなったけど、飛距離は落ちていない。衰えは感じない」と言い切る。2週前に通算500試合を達成し「あんびりーばぼー(信じられない)」と驚きの表情。4年ぶり3勝目へ「勝ちたいとは思うけど、年も年だし…。あと何試合出られるんだろう。引退するまでにはもう1勝はしたい」と野望を明かした。
試合がなかった前週は「疲れすぎて、2日くらいゴロゴロしていた」と休養を優先した。これまで「休むと罪悪感があった」とオフ週も多く練習を重ねてきたが、地元の友人から「ゆっくり休むからいいパフォーマンスができる」と説得され、練習量を減らした。マイナス思考を変え、オフ明けの好発進につなげた。
7月には19歳の加藤麗奈、21歳の倉林紅がツアー初優勝と若手が台頭する中、ベテランも負けていない。今季は3試合で3位発進しながらも2日目以降に後退。金田は「明日いいプレーをして、最終日に楽しい位置で回りたい」とトップを走り切る。(星野 浩司)
◆金田 久美子(かねだ・くみこ)1989年8月14日、名古屋市生まれ。36歳。父・弘吉さんの教えで3歳からゴルフを始める。98年に8歳で世界ジュニア優勝。2002年にツアー最年少の12歳9か月で予選通過。高校卒業後の08年、予選会トップ通過でプロ転向。09年からツアー本格参戦。11年フジサンケイレディスで初優勝。樋口久子・三菱電機レディスで2勝目。得意クラブはパター。インスタグラムのフォロワーは21・4万人。166センチ、51キロ。

