【女子ゴルフ】大谷翔平を育てた言葉「先入観は可能が不可能になる」が教訓 藤田かれんが初Vへ2差4位浮上


11番、ティーショットを放ち笑顔で第2打に向かう藤田かれん。通算3アンダー4位タイ(カメラ・山崎 賢人)

11番、ティーショットを放ち笑顔で第2打に向かう藤田かれん。通算3アンダー4位タイ(カメラ・山崎 賢人)

◆女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ 第2日(8日、北海道・札幌国際CC島松C=6709ヤード、パー72)

 プロ5年目でツアー未勝利の藤田かれん(ライク)が25位で出て3バーディー、ボギーなしの69をマークし、通算3アンダーで首位と2打差の4位に浮上した。米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手が大切にしている言葉を胸に、「脱・ネガティブ」の精神で初優勝を目指す。

 25歳の藤田がV戦線に急浮上した。2番で4メートルを沈めると、5番は残り84ヤードから52度ウェッジで数10センチに寄せるスーパーショットでバーディー。17番は6メートルをねじ込み、強風と雨が吹いた難コースをボギーなしで攻略した。順位を意識せず、リーダーボードを見ないでプレー。「ショットメーカーというのを出せた。いつもと違って、ネガティブに考えず振り切れた」と笑顔がはじけた。

 7月のミネベアミツミレディスで今季5度目の予選落ち。「クラブの入射角とか、トラックマン(弾道測定器)で数値を求めすぎてスイングが崩れた」。試合がなかった前週、コーチの父・信之さんの指導で修正。直近1か月間は兄でプロゴルファーの翼さんにキャディーを頼み「シード獲得や優勝するため、質の高いゴルフを教わった」。初Vを待望する家族一丸でプレー精度を高めてきた。

 「超ネガティブ」を自称する藤田。ゴルフや野球、サッカーなど一流アスリートに関するエッセーを読み、前向きになる言葉に触れてきた。昨年は、世界で活躍する大谷について書かれた本を熟読。大谷が花巻東高野球部の佐々木洋監督に言われた言葉「先入観は可能が不可能になる」を写真に撮り、スマートフォンの待ち受け画面にした。「今日も60台で回れないと思わないようにした」。先入観を一切捨て、69の好スコアをたたき出した。

 古江彩佳、吉田優利ら2000年度生まれ「ミレニアム世代」の藤田は、今季7位の平均飛距離251・86ヤードを誇る飛ばし屋。キラキラしたメイク、指や手首、耳など随所にアクセサリーが光る“新オシャレ番長”だ。2打差4位から逆転を狙う最終日へ「しっかり攻めて、バーディーを重ねたい」。“大谷流”のポジティブ思考で初の頂点をつかむ。(星野 浩司)

 ◆藤田 かれん(ふじた・かれん)2000年8月14日、滋賀・米原市生まれ。25歳。父・信之さんの影響で6歳でゴルフを始める。彦根総合高時代に滋賀県高校ゴルフ選手権で3年連続優勝。21年に3度目挑戦のプロテストで合格。ツアー最高成績は24年明治安田レディスの2位。得意クラブはドライバー。趣味は買い物、カラオケ。家族は両親、兄2人。163センチ。

最新のカテゴリー記事