
3番をパーセーブし笑顔を見せる前多愛(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72 プロアマ戦(13日、長野・軽井沢72G北C=6590ヤード、パー72)
23歳のルーキーで、ツアー未勝利の前多愛(めぐ、フリー)が4連続を含む8バーディー、2ボギーで6アンダーの66をマークし、自己最高の9位と好発進した。首位と5打差。米インディアナ州で生まれ、昨年に6度目のプロテストで合格した苦労人。直近2戦連続で初優勝者が誕生している流れに乗ってみせる。ツアー2勝でホステスプロの安田祐香(25)=NEC=が大会コース記録に並ぶ61をたたき出し、11アンダーで単独首位発進を決めた。
ルーキーの前多が圧巻の4連続バーディーで好スタートした。出だし10番で5メートルを沈め、11番で1メートル、12番は30センチのベタピン、13番は8メートルをねじ込んだ。この日全体8位のフェアウェーキープ率78・5%とショット力が光り、苦手な洋芝を攻略。8バーディー量産で自己最高の9位発進に「かなり良い。ショットもついたし、パターも入った。すごくうれしい」と笑みがこぼれた。
父の仕事の関係で米インディアナ州で生まれ、滋賀県で育った。プロテストは24年まで5度の不合格。「何度も心が折れかけた。去年ダメならゴルフをやめて、美容関係の販売員をやっていたかもしれない」。プロになる夢を捨てず、昨年6度目の挑戦で合格をつかんだ。名前は「愛」と書いて「めぐ」と読み「もっと覚えてもらえたらうれしい」と更なる飛躍を誓う。
7月の資生堂JALレディスは史上最多7人でのプレーオフに敗れたが、自己最高の2位。「自信になった。予選通過するだけでなく、上位争いをしたい」と視座が上がった。2週前のAIG全英女子オープンで初優勝した桑木志帆とは同学年で高校時代から仲が良く、ウェアメーカーも同じ。「本当にすごい。私も頑張る」と刺激を受けた。
国内ツアーでは7月に21歳ルーキーの倉林紅、3週前の前々戦で19歳の加藤麗奈、前週は22歳の吉沢柚月と直近5戦のうち3戦で初優勝。新ヒロイン誕生ラッシュに沸いている。前多は「明日からもバーディーをたくさん取りたい。ボギーを打たないように心がけて頑張りたい」と、初V旋風に続くつもりだ。(星野 浩司)
◆前多 愛(まえだ・めぐ) 2002年10月6日、米インディアナ州生まれ、滋賀・大津市出身。23歳。7歳でゴルフを始める。大阪・ルネサンス高時代の19年に西日本女子アマチュアゴルファーズ選手権で優勝。25年11月のプロテストで6度目の挑戦で合格。ツアー最高成績は26年資生堂JALレディスの2位。得意クラブはアイアン。156センチ、52キロ。

