【女子ゴルフ】木戸愛が史上最長ブランクの14年ぶりの優勝を逃す「気持ちより技術の問題です」


木戸愛

木戸愛

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 最終日(6日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6531ヤード、パー72)

 首位と3打差の3位からスタートした36歳の木戸愛(めぐみ、日本ケアサプライ)は7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算15アンダーで並んだ20歳の福田萌維(めい、ニトリ)とプレーオフを戦ったが、3ホール目でバーディーを奪った福田に惜敗した。22歳の時に勝った2012年7月のサマンサタバサレディース以来、ツアー史上最長ブランクとなる14年46日ぶりの復活優勝を、あと一歩で逃した。

 福田はツアー初優勝。和歌山県出身選手としてツアー初の優勝者となった。

 木戸は、最終ラウンドの18ホールでは好プレーを連発したが、18番で行われたプレーオフでは苦しんだ。「3ホールともティーショットをフェアウェーキープできなかった。気持ちより技術の問題です」。木戸は凜とした表情で惜敗を振り返った。

 木戸が勝てば、歴史的な偉業だった。

 1988年の日本女子ツアー制度施行後、最長ブランク優勝記録は金田久美子の11年189日(2011年4月24日・フジサンケイレディス~2022年10月30日・樋口久子・三菱電機レディス)。ツアー制度施行前としても、デビー・マッシーの13年1日(1977年11月3日・LPGA美津濃ジャパンクラシック~1990年11月4日・マツダジャパンクラシック)を超えるところだった。

 木戸は6月のヨネックスレディスでも最終日の終盤まで優勝争いに加わったが、17番パー4で第2打を右に曲げて痛恨のセカンドOB。ダブルボギーをたたいた。結局、初優勝した吉田鈴(りん、大東建託)と2打差の2位惜敗だった。今回も初優勝となった福田に敗れた。

 それでも、木戸が下を向くことはない。

 父は、いぶし銀のプロレスラーとして活躍した木戸修さん。一瞬にして相手を押さえつける「キドクラッチ」でファンを魅了した名プロレスラーは2023年12月、73歳で旅立った。修さんは生前、娘の運転手も兼ねて、たびたび会場を訪れ、陰から応援していた。「父にはずっと『めげずに頑張れ』と言われていました」と木戸は静かに語る。

 「まだ足りないものがあります。また、来週から頑張ります」と前を向いた。父の教えを胸に木戸は、クラブを振り続ける。(竹内 達朗)

 ◆木戸 愛(きど・めぐみ)1989年12月26日、神奈川・横須賀市生まれ。36歳。10歳でゴルフを始め、宮城・東北高卒業後の2008年にプロテスト合格。11年に賞金ランク49位で初シードを獲得。12年7月のサマンサタバサレディースで初勝利。23年8月8日、男子プロの神農洋平と結婚。父は同12月に死去した元プロレスラーの修さん。23年オフから尾崎将司さんに弟子入り。172センチ、56キロ。

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