【女子ゴルフ】岩井明愛、2か月で移動距離5万6000キロ 強行日程支えた“パワーの源” 


ホステス大会で優勝しシャツのロゴを見せる岩井明愛(カメラ・今西 淳) 

ホステス大会で優勝しシャツのロゴを見せる岩井明愛(カメラ・今西 淳) 

 ◆女子プロゴルフツアー スタンレーレディスホンダ 最終日(11日、静岡・東名CC=6530ヤード、パー72)

 米ツアーを主戦場とする岩井明愛(あきえ、24)=ホンダ=が国内ツアー2年ぶり7勝目を飾った。2位と1打差の単独首位で出て6バーディー、1ボギーの67をマークし、大会記録を1打更新する通算16アンダー。所属先のホンダが特別協賛するホステス大会を制し、賞金2160万円と同社の高級車を獲得した。昨年覇者の河本結(28)=リコー=は66で通算14アンダーの2位で終えた。

 富士山を臨む最終18番。3メートルのウィニングパットを沈めた岩井明は両手を広げ、ド派手にガッツポーズした。双子の妹・千怜(ちさと)、9月にプロテスト合格した弟・光太(日大4年)と抱き合い、涙が込み上げた。大会新の16アンダーでホステス大会を制し、日米通算8勝目。「ホッとした。今後につながる大きな1勝」とかみしめた。

 前半で3つ伸ばし、単独首位で迎えた14番は3パットで痛恨ボギー。河本に並ばれたが、言い聞かせた言葉は「ミスしても堂々と歩こう」。直後15番で1・5メートルに寄せバーディーを奪い、逃げ切った。今大会は22年にホンダと所属契約後は優勝争いに絡めず「悔しさ、焦り、不安もあった。でも最近はポジティブに考え始め、今日もできた」。初日に326ヤードを飛ばし、3日間全体1位(274ヤード)の平均飛距離で圧倒した。

 23年から2年連続で国内3勝、昨年は米ツアー初V。だが、今季は勝利がなく「自分に打ち勝てない試合が多かった」。7月の海外メジャー・エビアン選手権は最終18番で3メートル弱のパットを外し、1打差の3位。3か月後に雪辱を果たし「(当時もキャディーの)マーク(ウォリントン氏)と優勝できてうれしい」。悔し涙をうれし涙に変えた。

 米ツアーで韓国、米国など転戦して帰国参戦。8月以降の総移動距離は約5万6000キロにも及ぶ。強行日程だが、今週は静岡名物の「みしまコロッケ」など日本食を堪能し「パワーをもらった」と疲労を見せず勝ちきった。優勝の副賞でホンダの高級車(約430万円)を獲得し「海に行きたい。(地元)埼玉に海はないけど」と笑わせた一方で、今季終盤戦へ「米国でも優勝したい」と目を輝かせた。(星野 浩司)

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