「カップはバケツと思え」父の金言?で山路晶が猛チャージ首位浮上 28歳悲願の初Vへ「私も加わりたい」


1番でバーディーを奪い笑顔を見せる山路晶(カメラ・今西 淳)

1番でバーディーを奪い笑顔を見せる山路晶(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第2日(31日、埼玉・武蔵丘GC=6690ヤード、パー72)

 プロ7年目でツアー未勝利の山路晶(28)=森六グループ=が5位で出て7バーディー、1ボギーの66をマークし、同12勝の小祝さくら(28)=ニトリ=、昨季年間女王の佐久間朱莉(しゅり、23)=大東建託=と並び通算11アンダーで首位に浮上した。最終日最終組は5年ぶり3度目。昨年まで4年連続でシード落ちしている苦労人が悲願の初優勝と、1998年度生まれの「黄金世代」で通算16人目となる60勝目をつかむ。

 山路の爽やかな笑顔がはじけた。7番パー4で残り135ヤードの第2打を90センチに寄せるなど、7バーディーを量産。平均飛距離250・79ヤードで今季同ランク5位の飛ばし屋が、この日はフェアウェーキープ率100%、パーオン率94%で、ともに1位。昨年から東北高時代の先輩の指導で好転したショットが光り「調子がいいので、楽しくゴルフができている」と首位浮上をかみしめた。

 東北福祉大野球部監督の父・哲生さん(60)の教えが体に染みついている。「カップはバケツと思え」。直径108ミリのカップを狙うのではなく、大きなバケツに寄せる意識でパット。長年言い聞かせられた父のユーモアある助言を胸に1番で6メートル、最終18番は8メートルをねじ込んだ。

 「黄金世代」は畑岡奈紗、勝みなみ、渋野日向子ら計15人でツアー最多59勝を重ねる中、山路は前週まで219戦で0勝。22年からシードを逃し続けているが「そのうち良くなると思ってやってきた」と超ポジティブだ。28歳は「もう年なので…」と笑うが、週2回の筋トレで自慢の飛距離を磨く。60勝目に王手をかける同世代に「みんな、すごっ! 私も加わりたい」と悲願の初Vへ思いは強い。

 サウナが趣味で、今週は宿泊先で毎日2~3セットこなし「めっちゃ寝られるので良い」と体は整っている。最終日最終組は3位に入った21年ニトリレディス以来3度目だが、首位で臨むのは初。同学年の小祝と同組に「めっちゃ回りやすい。楽しくプレーして、いっぱいバーディーを取りたい」と威勢の良い声を弾ませた。(星野 浩司)

 ◆山路 晶(やまじ・あきら)1998年9月10日、静岡・浜松市生まれ、仙台市出身。28歳。兄の影響で8歳からゴルフを始める。2012、13年東北ジュニア選手権優勝。宮城・東北高を卒業後、3度目の受験となった19年プロテストで合格。ツアー最高成績は21年ニトリレディスの3位。家族は両親と兄2人。父・哲生さんは東北福祉大野球部監督。趣味はサウナ。166センチ。

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