◆米女子プロゴルフツアーメジャー第3戦 ▽全米女子オープン第2日(8日、カリフォルニア・サンマーティン=コルデバレーGC)
世界ランク(WR)46位の渡辺彩香(22)=大東建託=が通算1オーバーで67位から29位に浮上した。同42位の大山志保(39)=大和ハウス工業=、同45位の宮里美香(26)=NTTぷらら=は予選落ちし、渡辺が今大会で単独30位以内に入れば両者を逆転する可能性が高まった。野村敏京(23)=フリー=は5アンダーで首位と3打差の4位。イ・ボミ(27)=延田グループ=は予選落ちし、韓国五輪代表入りの可能性が消滅した。
逆転でのリオ行きに光が差した。最終18番。予選通過ラインを意識した渡辺は第1打を左の深いラフに入れたが、第4打をピンそばにつけてパーセーブ。スコアを1つ伸ばして67位から29位に浮上し「久しぶりに、すごくしびれる18番だった。予選落ちしたら五輪の可能性はなかったので、ちょっとホッとしている」と胸をなで下ろした。2、4番はボギーとしたが、いずれも直後のホールでバーディー。大山、宮里美の予選落ちもあり代表入りに望みをつないだ。
師弟関係を結ぶ日本代表の丸山茂樹ヘッドコーチ(46)は「特別な気持ちはない」としながらも、まな弟子のラウンド直後に「ナイスプレーだった。順位など意識しないで残り2日を戦ってほしい」とLINEでエールを送ったという。「あと2日間、アンダーパーで終われるようにしたい」。夢舞台への切符を自力でつかみにいく。