畑岡奈紗、オフも練習!将来的な目標は「世界ランク1位」


 米女子プロゴルフツアーの最終予選会(QT)を14位で突破し、来季の出場資格を得た畑岡奈紗(17)=茨城・ルネサンス高3年=が7日、成田空港着の航空機で帰国した。QT3日目まで首位に立ちながら最終日に失速した反省から、オフもほぼ休みなく練習する方針を示唆。将来的な目標に「世界ランク1位」を掲げ、ルーキーイヤーから活躍を目指す。

 10月に史上最年少で日本女子オープンを制したスーパー女子高生も、さすがにお疲れモードだった。「今、何がしたいですか?」という問いには「寝たいです」と即答。11月30日から4日までQTを戦った後、5日に米国でみっちりと新人講習を受けた。「帰りの飛行機の中では映画を見たぐらいで、あとは寝てました」と深く息をついた。

 一方で悔しさは消えていない。QTは3日目までトップを走りながら失速。「今の実力は順位(14位)と同じぐらい」と冷静に分析した。ショットなどの技術に加えてパワー不足も痛感。「全体的にレベルアップしないといけない。筋トレもそうですし、もっと走り込みもしたい」。世界中から強豪が集まる米ツアーで結果を残すため、肉体面も鍛え直す方針だ。

 米ツアーの開幕戦は来年1月下旬。ただ9日は地元・茨城での優勝報告会、19日は都内で優勝祝賀会とイベントが目白押し。満足に休む暇もないが、10~18日までは師匠・中嶋常幸(62)が主催する「トミーアカデミー」を訪問して練習する予定。26日から来年1月5日までは、恒例となったマレーシア合宿で汗を流す。

 「来年はまず賞金シードを取って、1勝したい。将来的には世界ランク1位になることが目標」。狙うは2010年の宮里藍以来、日本人では男女を通じて史上2人目となる世界1位。はるかなる高みに到達するため、精力的に準備を整えていく。(高橋 宏磁)

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