◆米男子プロゴルフツアーSBSチャンピオンズ第1日(5日、米ハワイ州カパルア・プランテーションC、賞金総額610万ドル=約7億760万円、優勝118万ドル=約1億3688万円)
2年ぶり2度目出場の世界ランク6位・松山英樹(24)=LEXUS=は4バーディー、ボギーなしの4アンダー、69で首位と4打差7位の好位置につけた。約1か月のオフ明けの新年初日は、アイアンショットがさえた。昨年の米ツアー優勝者のみが出場できるエリート大会で、悲願の海外メジャー制覇へ、上々の2017年幕開けとなった。65で回った昨年の全米プロ覇者ジミー・ウォーカー(米国)が単独首位。
ハワイの暖かい風が心地良かった。17年、メジャー初制覇を狙う松山がプロ転向後初めて、新年の初ラウンドでボギーなしと安定した滑り出し。「ボギーなしは良かった。ひとまず4つ(アンダーパーに)潜ることができた」とほっとした表情で話した。
約1か月のオフを挟み、年明け最初のラウンドで、切れ味抜群のショットを披露した。3番は2・5メートルにつけ、パー5の5番は2オン2パットと序盤から伸ばした。後半も14、15番と連続バーディー。グリーンを外したのは1度だけで、パーオン率は全体トップの94・44%。首位と4打差の7位にも「いいプレーだったけど、もう少し伸ばせた」と満足はしなかった。
ショットが好調だっただけに、パットがいまひとつだったことを悔やんだ。7、8番で狙った4~5メートルのバーディーパットはわずかにカップをそれた。パット数32で「読みも違ったし、ストロークも良かったり悪かったり」とラウンド後はにわか雨の中、最後の一人になるまでパターを練習した。
昨秋から団体戦を除き5戦4勝の快進撃を演じた。オフの間は「練習も何もしなかった」というが、地元・愛媛でゴルフに導いてくれた父・幹男さん(62)と久々にラウンドしてリフレッシュ。知名度も上がり、初日から多くのファンに囲まれてのプレー。「たまたま僕の組についただけ」と米ツアー本格参戦4年目の余裕も感じさせた。
2年前は初日に首位と5打差の18位につけ、最終的には1打差3位。コースとの相性はいい。「十分にチャンスはある。しっかりとショートゲームを修正しないと」と松山。新年初戦から米ツアー通算4勝目に照準を合わせている。
◆プロ転向後、松山の米ツアー新年初戦初ラウンド
▽14年1月ファーマーズ・インシュアランス・オープン 4バーディー、4ボギーの72でイーブンパー、63位発進(最終成績16位)
▽15年1月現代自動車チャンピオンズ 4バーディー、1ボギーの3アンダー、70で18位発進(同3位)
▽16年1月ファーマーズ・インシュアランス・オープン 6バーディー、2ボギーの4アンダー、68で8位発進(予選落ち)