男子ゴルフの日本ゴルフツアー選手会の近藤共弘副会長(39)=ネスレ日本=が17日、都内で高松宮妃癌(がん)研究基金へのチャリティー贈呈式に出席した。
2016年度に行われた国内男子ツアーのトーナメント会場で、出場選手がレジストレーション時に寄付したチャリティー金18万5993円に、2月のジャパンゴルフフェア2016で開かれた日本ゴルフツアー選手会提供物品によるチャリティーオークションで集まった76万6810円の計95万2845円を寄贈した。
亡き高松宮妃殿下のご遺影の前で、近藤は「わずかですが、今年もお役に立てて頂けたらと思います」と高松宮妃癌研究基金の廣澤眞信・常務理事に目録を手渡した。
癌撲滅基金への寄付は、国内男子ツアーでは94年から続けている社会貢献活動の一環。スーツに身を包んだ近藤は「ゴルフ界全体で協力し合いながら、毎年こういう活動を続けていきたいですね」と継続的な支援を誓った。
自身は今年初戦に予定する4月の国内開幕戦、東建ホームメイトカップ(13~16日・東建多度CC名古屋)に向け、都内でトレーニングに励んでいる。「しっかりと体を作って、まずは優勝」と3年ぶりのツアー7勝目を今季目標に掲げた。
昨季は腰や肩の故障などもあり、賞金ランク32位。6年連続となる最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(東京よみうりCC)出場を惜しくも逃した。「毎年出られるものだと思ってやっていたので、去年出られなかったのは悔しかったですね。今年は技術と体力を良い状態で保って、けがをせずに1年間通して戦って、日本シリーズまで出場したい」と、ツアー屈指の端正なマスクを引き締めていた。