日本女子プロゴルフツアー通算23勝の横峯さくら(31)=エプソン=が、父の良郎氏(56)と500万円プラス獲得賞金15%の出来高で1年間のコーチ契約を締結したことが21日、分かった。15年から米ツアーに主戦場を移したが未勝利。幼少時にゴルフを一から教わった父との親子タッグを再結成し、再起を図る。
米ツアーに本格参戦した際には、良郎氏に「もう関わらないでほしい」と“絶縁状”を突きつけたという。しかし、芝の違いなどもあり、米国での賞金ランクは15年44位、16年71位と苦戦。良郎氏は「昨季が終わった後、さくらが『もう一度、優勝したい。そのために指導してほしい』と頭を下げてきた。オレも復活してほしい。親子に関係なく、プロ同士として契約した。契約料はオレの言い値よ」と明かした。良郎氏は独自の指導で長女・瑠依、三女・さくらをプロに育て、15年にはアジア・シニアツアーのプロ資格も取得している。
さくらは1月に米フロリダ州で練習を重ね、230ヤードまで落ち込んでいた飛距離が270ヤードまで復調。前週の今季初戦、ISPSハンダ女子オーストラリアオープンは58位も、随所に好ショットが見られた。現地で指導した良郎氏は「プロコーチとして、きっちり指導して勝たせるよ」と自信満々。国内開幕戦のダイキンオーキッドレディス(3月2日開幕・琉球GC)以降出場する国内ツアーには全戦帯同し、米ツアーもメジャーなどに同行予定だ。