ストップ・ザ・外国勢へ、木戸愛らが最終調整…Tポイントレディス


開幕に向けて最終調整した笠りつ子

開幕に向けて最終調整した笠りつ子

 ◆女子プロゴルフツアー第3戦 Tポイントレディス(16日、鹿児島・高牧CC)

 開幕を翌日に控え、出場108選手が曇天の下、最終調整した。昨年10月以降、前週まで外国勢が1988年ツアー制施行後最多記録を更新する8連勝中。さらにツアー制施行後88、96、10、15、16年に続き6度目の外国勢開幕2連勝中。過去に外国勢の開幕3連勝はなく、今大会は13年以降4年連続で日本人優勝者が出ており「ストップ・ザ・外国勢」が1つの見所となる。

 昨年大会でツアー2勝目を挙げ、外国勢の開幕3連勝を阻止した大江香織(26)=アルパイン=は「ショットの調子は悪くない。ここのグリーンは悪いイメージはない。コースも去年に似た感じの印象。日本ツアーなので、日本の方が勝った方が盛り上がると思いますけど、上手い人が優勝するのも事実なので」と冷静に現実を受け止める。このオフは「体重移動をしないように」スイング改造。「フェードの球筋が毎回出て、インパクトが安定するようになった」と新打法で連覇に挑む。

 地元勢の活躍にも期待が集まる。鹿屋市出身の香妻琴乃(24)=サマンサタバサ=はイン9ホールを練習。「鹿屋から友達もたくさん来るので成長した姿を見せたい。鹿児島や(中学、高校時代を過ごした)宮崎の試合は特別で、勝ちたいなと思っています」と悲願の初優勝に向け、愛らしい笑顔を浮かべた。また、1日に鹿児島高を卒業したアマチュアの勝みなみ(18)は、18ホールを回って最終調整。「去年の失敗があるので、今年はああならないようにしたい。力が入り過ぎてましたね」と力んで46位(3オーバー)に終わった昨年大会を反省した。「オフはほぼ毎日ラウンドしている」というホームコースだが「コースを知り過ぎていて難しい部分も多い。グリーン上のラインが切れないのに、切れるように見えてしまうんです」と苦笑い。それでも、14年4月のKKT杯バンテリンレディスで、15歳293日でツアー史上最年少優勝した逸材。アマ2勝目となれば史上初で、即プロ転向も明言している。「やっぱり優勝目指して頑張りたい。まずはなるべく上位で予選通過することです」と意気込んだ。

 大会を主催する「Tポイント・ジャパン」とスポンサー契約する“ホステスプロ”の木戸愛(27)=ゼンリン=はショット、パットを入念に打ち込んで最終調整。「調子はまずまず。(今大会の目標は)優勝以外はないです。頑張ります」と力を込めた。「黒豚しゃぶしゃぶだったりメンチカツ」などの鹿児島フードも楽しみながら、5年ぶりのツアー2勝目に備えている。

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