20歳・岡山、つぶやき打法で1差2位!


18番、ギャラリーの拍手に笑顔を見せる岡山

18番、ギャラリーの拍手に笑顔を見せる岡山

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアーメジャー第1戦ワールドレディス サロンパスカップ第2日(5日、茨城・茨城GC西C=6670ヤード、パー72)

 岡山絵里(20)=ニトリ=は、20歳337日での日本人大会最年少Vへ1打差の2位。川岸史果(22)=加賀電子=は首位タイで出ると、5バーディー、1ボギーの68で回り、通算8アンダーで単独首位に立った。ツアー未勝利の若手コンビが大舞台で初優勝を争う。

 心と体のコリをほぐしたようなスッキリした表情で、岡山は最終18番の1打目を放った。ピンまで残り128ヤードの2打目を1.5メートルに寄せると、パットも決めてバーディー。首位から後退したが、1打差2位と好位置をキープ。「今日は85点ぐらい」と声を弾ませた。

 17番はこの日、唯一のボギー。18番に向かう途中、上体を少し前かがみにして両腕をぐるぐる回した。米大リーグ、ドジャースの前田健太投手のルーチンで知られる「マエケン体操」のような動き。「上半身が硬くならないようにと思って」試し、スコアを取り戻した。

 さらに、今週から採用する“つぶやき打法”が奏功した。「ショットの前、口に出して言えるぐらい球をイメージして、打つようにした」。元巨人投手の桑田真澄氏(スポーツ報知評論家)のように言葉にしてつぶやきはしないが、頭の中で反復し、効果を上げている。きっかけは宮里藍を指導する人気コーチ、ピア・ニールソン(スウェーデン)の著書。イメージトレーニングの重要性を学び「今までは打った後の結果が気になったけど、打つことだけに集中できた」と胸を張った。

 勝てば日本人では今大会の最年少V記録、外国人を含めても田仁智(20歳273日)に次いで年少2番目となる。「パーを簡単に積み重ねていければ」。ツアー3年目の新星は無欲を強調。その先にある「優勝」の2文字をイメージしているかもしれない。(高橋 宏磁)

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