藍、通算イーブンパーの50位で前半折り返し…サントリーレディス


9番、ティーショットを放つ宮里藍

9番、ティーショットを放つ宮里藍

 ◆女子プロゴルフツアー サントリーレディス第3日(10日、兵庫・六甲国際CC=6538ヤード、パー72)

 夏晴れの下、今季限りの引退を表明後、初戦となるサントリー所属で50位で出た宮里藍が、前半9ホールを折り返した。1バーディー、1ボギーで通算イーブンパーの50位となっている。元世界ランク1位の国民的ヒロインは国内最終戦の可能性もあり、一目見ようとギャラリーは10時時点で、7676人に上っている。

 土曜日ということもあり、早朝から多くの観客が殺到。7時頃に黄色のウェアに緑色のスカート姿の藍がコース入りすると、練習場では四方を数百人の人だかりが取り囲んだ。宮里が1番ティーグラウンドに上がると一際、大きな拍手と「藍ちゃん、頑張れ~!」という大声援で出迎えられた。

 第3ラウンドは平野ジェニファー、ユン・チェヨン(韓国)と同組で8時10分にティーオフ。486ヤードの1番パー5で幸先の良いスタートを切った。ドライバーでのティーショットはフェアウェー右へ。フェアウェーウッドでの第2打は左ラフへ。ウェッジでの第3打は、ピン右奥4メートルのカラーへ。パターでそれを沈めてバーディー発進を切った。わきあがった「ナイスバーディー」という大歓声と拍手に、冷静に右手を挙げて応えた。

 ところが、144ヤードの6番パー3でスコアを落とした。アイアンでのティーショットをグリーン手前のバンカーに入れ、第2打は6メートルオーバー。パーパットは左を抜けてボギーとなった。同組の平野が4つスコアを伸ばし、23位へ浮上。平野がバーディーパットを決めた直後、グリーン脇で藍が「ナイス!」と笑顔で声をかけるシーンも見られた。

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